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お師さん「…(その後はご存知の通り、ということかな)」
カナエ「…もしかしたら、藤襲山でなにか辛い記憶を引き起こしてしまったのかもしれないわね。
それほど辛い記憶なら、無理に思い出す必要もないとは思うわ。
もちろん!楽しかった記憶の方があると思うし、悪いことでは無いと思うのだけれど』
お師さん「…(俺もまた辛い記憶を思い出させたくはない。
ありがとう、カナエさん。俺ひとりでは何も出来なかった)」
カナエ「やめてよお師さん〜、私は話を聞いていただけよ?」
そのままカナエさんとお師さんはしばらく談笑をして
とりあえず今日は家に帰ることとなった。
なぜか帰り道、お師さんは深刻な顔をしながら、家に着くまで黙っていた。
家の中に入り、畳の上にお師さんは座り俺にも座るよう目配せをした。
_______少し静かな緊張感がただよう。
その沈黙を破ったのは、お師さんだった。
お師さん「…ひとつ、聞きたいことがあってな。
____なぁ
俺の知ってる
俺はそんなことを教えてもいないし、元から知っている素振りもなかったんだよ。」
ドクン
ドクン
あぁ、今にも心臓が口から飛び出そうだ
俺は現世で漫画を読んでいたから全部知っているけど
この子は知らなかったなんて思いもしなかった
お師さん「…なぁ?もしかしておまえは鬼なんじゃねぇか?」
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作者名:愛織 | 作成日時:2021年9月8日 20時