診療代を請求します。 (ページ6)

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お師さんside

＿＿＿俺が初めてあの子にあった時、

黄色い雷鳴が響く、土砂降りの日だった。

お師さん「…(土砂降りの日は困る。鬼の気配を感じ取りにくくなる。)」

ただそんなことを考えながら、家でゴロゴロと本を読んでいた。

ゴンゴンッ

＿＿＿戸が叩き割れそうな程強く、強く何度も叩かれた

お師さん「…(こんな日にイタズラか、誰だ一体…)」

『おいっ！！いるんだろ！！開けろ！！

＿＿＿お前のことは知っている！！鬼狩りの隊士を鍛えてる奴なんだろ！？』

お師さん「！？」

なぜ鬼の事を知っていて、俺が教え子を持つのを知っているのか。

場合によっては、口封じもしなければならない＿＿。

戸を開けて見ると、そこにいるのは10歳くらいの背丈で

殺意と憎悪に満ちた目をする子どもがいた。

この目は普通に暮らしてて持つ目ではない＿＿＿。

お師さん「…鬼に親を殺されたのか」

『……ッ！！そうだよ！！鬼に殺されたんだ！！

弟も！！妹も！！お母さんも！！お父さんも！！

……あの鬼に、、殺されたんだよ』

小さな声でクソッと言い、乱暴に靴を脱ぎ捨てて部屋に入っていくこの子を引き止めは出来なかった。