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2階のカンチの部屋に行くと、カンチが出迎えてくれた。
カンチ「よくきたねA。待ってたよ。」
そう言うが否や、カンチは自身のポケットの中を漁る。
カンチ「せっかくうちまで来てくれて悪いんだけど、パパが博物館のチケットくれたんだ。期限が切れちゃいそうでさ。勿体無いしこれから行かない?」
博物館は嫌いじゃない。むしろ、好きな方だ。
恐竜の化石とかとても興味がある。
そんな私はカンチの誘いを二つ返事でOKした。
カンチ「こういうの興味あるようでよかった。じゃあ先に行ってるからね。」
カンチはそう言うと私にチケットを手渡して先に外に出た。
A『うはー…っ!博物館…楽しみぃ…!』
私はワクワクが抑え切れぬままにカンチの家を飛び出した。
しかし、近くまで来た時、ひょうたん池が目に入る。
おぼろ入道にぶん投げられた時、ここに落ちた事を思い出して悪寒がした。
さっさと入ろ…
中に入ってみると、当たり前だがとても広い。
ロビーはすごく綺麗だし、展示品のレパートリーも多い。
それに、今は期間限定でアート作品の展示もしているらしい。
A『すごい…!』
ワンフレンド「想像以上に綺麗で驚いたワン…」
ウィスパー「のんびり見学しながらカンチくんを探しましょう。」
私は、ウィスパーの言葉に頷くと、早速博物館の探索を始めた。
様々な展示品を見て回る。
どれも興味深くて面白いものばかりだ。
西側の昆虫エリアでは
たとえば、バイオリンの様な見た目の虫。名前もバイオリン虫と言うらしい。
ほかにも、珍しそうな虫や、貴重そうな虫の模型をたくさん見た。
すると、1人で展示品を眺める女の子を見つける。
話しかけると、こんな話が聞けた。
女の子「こんな展示よりさ、博物館の展示が夜中動き出すってうわさ知ってる?こわいわよねぇ〜」
こんな展示、と言うのは聞き捨てならないがまあここは年上の余裕というものでサラリと回避する。
A『あの小娘が…』
ワンフレンド「制御できてないワン…」
ワンフレンドは呆れ気味にジト目でコチラを見た。
ウィスパー「と、いうか夜中に展示が動き出すというのは興味深い話です。」
A『それも妖怪の仕業だったりするのかな…』
ウィスパー「さて、どうでしょうね。」
と、いうかこんな人の多いところでウィスパーたちと会話を交わすのは少しマズい。
普通の人からは私が空中に向けて話しかけてるイタいヤツにしか見えないだろうし。
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夢(プロフ) - イルカさん» 本当?!見てみる!! (7月12日 17時) (レス) id: 085c45e992 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 夢さん» 『なんか妖怪』さんが10周年記念に映画作ってた!めちゃくちゃ面白かったから機会があったら見てみ!最高だった! (7月12日 16時) (レス) @page14 id: b093c7cd53 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 10周年…早いなぁ…めでたいめでたい! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 085c45e992 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 妖怪ウォッチ、10周年おめでとうー!! (7月11日 22時) (レス) id: b093c7cd53 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - イルカさん» うん!楽しみにしてるー! (7月6日 17時) (レス) id: 085c45e992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカ | 作成日時:2023年6月29日 20時