金曜の夜でもゲラゲラポー Part2 (ページ2)

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私は、この桜町フラワーロードの南側に位置する本屋、『どっこい書店』に入る。

すると、

店員さん「そのつもりはないと言っているでしょう。」

店員さんの声が聞こえる。

何かトラブルに遭っているようだった。

本棚に隠れながら顔を出して声のする方を見る。

店員さん「とにかく、他のお客様のご迷惑になりますから、お帰りください。」

会社員「……では、また伺います。」

そう言うと、会社員は私の横を通り、書店を出て行った。

どうやら、何かしらの迷惑行為が見られたらしい。

つい今しがた解決したらしいが、また伺うと言っていた。

いったい、何が目的なのだろう。

A『今の…なんだろ。』

ウィスパー「何かトラブルのようでしたね。」

ワンフレンド「店員さんに聞いてみるワン。」

A『うん…そうだね。』

私は、ワンフレンドの提案に頷くと、店員さんの元へ歩いていく。

A『あの…』

私が声をかけると

店員さん「やあAちゃん。変なところ見せちゃったね。」

私はここの常連でもあるため、店員さんに名前を覚えてもらえていた。

A『あの…今のっていったい…』

店員さん「建設会社の人だよ。この間から立ち退けってしつこいんだ。なんでも、この辺りにショッピングモールを作りたいらしいんだけど…」

それを聞いた私は、驚きを隠せずドストレートに言った。

A『ええっ！？フラワーロード潰れちゃうんですか！？』

店員さん「そりゃあ断るに決まってるじゃないか。でも、困ってることは別にあってね…」

A『別にって…どんなですか？』

すると店員さんは眉を顰めて、小声で私に言った。

店員さん「立ち退きの話が出てからというもの、おかしな事が起きてばかりなんだ。」

そしてそのことから、おキツネ様が怒っているんじゃないかと言われているらしい。

A『そんなのがいるんですか…』

店員さん「そう。この桜町フラワーロードの守り神のおキツネ様だよ。」

ここが潰されちゃったら、神様も住むところがなくなっちゃうからなあ…と店員さんが呟く。

すると店員さんは

店員さん「そんなの迷信だって言いたいところだけど、俺もこの間変なもの見ちゃって…」

と言うも、ハッとしたように

店員さん「ごめん。話し込んじゃったね。この話なら君の小学校の理科の先生が詳しいから聞いてみるといいよ。」

と言われ、話は終了する。

とりあえず、先生はまだ近くにいるらしいので、探してみる事にした。