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Help me!*2 ページ4
期待の視線を向けられて、沖矢はNOと言えなかった。
「え、ええ。わかりました」
自分の口から滑り出た肯定に、彼自身が焦りだす。
そんな沖矢の内面など知らずに、Aは楽しみにしてます、なんて言っている。
「いつが都合がいいですか?」
「そうですね、今週末にでも」
そんなやり取りまでしてしまった。今度もAは、律儀によろしくお願いしますありがとうございますと頭を下げる。
もう、後へは引けなかった。
Aは程なくして自分の家へ帰っていった。一応男女が二人きりになるので、彼女の方も気にしているのか長居はしない。
そしてAを玄関で見送り、玄関のドアが閉じたとたん、沖矢はスマホを取り出して電話をかけた。
「もしもし、有希子さん。かぼちゃの煮物の作り方を教えてくれませんか」
―fin―
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作者名:雪の | 作者ホームページ:https://twitter.com/snow_snow_dream?s=09
作成日時:2018年10月7日 11時