55 聞く ページ9
監督のおつかいから帰り、疲れた体を引きずって部屋に戻ろうとすると一星くんとすれ違った。
「あ、先輩。おつかいお疲れ様です。」
にっこりと笑い一星くんは挨拶をする。
私は歩く体を止め、一星に振り返る。
「ありがとう。……ねぇ、一星くんって何で私の帝国時代の映像持ってたの？」
あの映像出回ってないんだけど。私も一星くんに倣い、笑みを崩さずに言った。
次の試合の前に1つでも疑問を減らしておきたかった。
すると、一星くんは首をかしげきょとんとした顔をした。
「え？先輩なら知ってると思うんですけど…本当に知らないんですか？困ったなぁ……。」
「…知ってるわけないでしょ！さっきのことと言い、…何がしたいの？一星くんは」
一星くんのはぐらかすような態度に思わず声が大きくなってしまう。
一星くんは首をかしげたまま愉快そうに言った。
「何がしたいのかはその内わかりますよ！あぁ、楽しみだなぁ」
「……は」
「でもこれだけは言っておきますね。俺は先輩の味方ですよ。」
一星くんはそう言うと、その場から去ってしまった。
私は一星くんのしたい事の意図が読めず、去っていく一星くんの後ろ姿を眺めていた。
「ほんと何なの……………？」
私は思わず独り言を呟いた。
見られたくない映像を持っていたり、睨んできた人間が味方……。本当にに訳が分からず頭を抱えてしまう。
右足が痛んだ気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木高(プロフ) - 零音さん» 零音さんコメントありがとうございます！応援嬉しいです。これからも楽しく読んで頂けるような作品作りを目指していきます！これからもよろしくお願いします！ (2019年2月12日 0時) (
レス) id: 6ed3a1f5ef (このIDを非表示/違反報告)
零音 - お初失礼します。まずは、後編おめでとうございます！楽しく読ませていただいてます。とても良い作品だなぁ。と思います。大変だと思いますが、頑張ってください！応援しています！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: e98d9ad942 (このIDを非表示/違反報告)
木高(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張らせていただきます！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 6ed3a1f5ef (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 続編おめでとうございます！！！！小説を作るのはとても大変だと思いますが。これからも頑張ってネ!(ο゜,゜o) (2019年2月6日 15時) (レス) id: 72678932a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木高 | 作成日時：2019年2月6日 0時
