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午前中はみんなしっかり集中してやったけど、お昼休憩を挟むと、眠気もあってだんだんとのんびりし始めた。
ちょうどその時、私の部屋の外から、くぅ〜んってぽんずが鳴いた。
「え、Aの家ってわんちゃんいたっけ?」
「あーそう、最近飼い始めたの」
「わんちゃん!可愛い鳴き声だね」
「二人とも犬平気?」
一応確認したあと、ドアを開けてぽんずを中に入れた。
「うひゃ〜!かわいい!」
「まだ子犬だ!」
うりゃうりゃと二人とも可愛がってくれて、ぽんずはすでにお腹を見せてる。
「名前なんていうの?」
「ぽんず」
ぽんずって!ってケラケラ笑って、眠気覚ましに3人でぽんずの散歩に行くことにした。
散歩が大好きなぽんずは自分でリードを持ってくる。
健くんはもうぽんずにメロメロで、「可愛いなぁこいつ」って撫でてる。
「ぽんずの散歩行ってくる!」
「ぽんずの散歩!?」
リビングで声をかけるとお兄ちゃんが来た。
「あれ、お客さんだ。こんにちは!」
「あーAのお兄ちゃんだ!お久しぶりです!」
「君はもしかしてあーちゃんだ!よくAが話してる!」
「そしてこのイケメン君は…?」
「三宅健です。最近仲良くしてもらってます」
「お、しっかりしてる…。Aの彼氏か?そうなのか?」
「違うよお兄ちゃんいい加減にしてよ!」
「だよな!健くんに失礼だな!」
「その通りだようっさいな!行ってきます!」
笑う3人をよそに玄関に向かうと、またお兄ちゃんが呼び止めた。
「ぽんずの散歩行くなら剛誘ってやれよ」
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作者名:たすく | 作成日時:2017年8月17日 16時