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気づいていたけれど気づかないふりをしていた。
だってこの歳になって恋愛なんかできるものなのかと思っていたから。
それでもやっぱり、いま俺の目の前にいる佐々木さんが好きだと思った。

「佐々木さん...」

呼びかけると、心の内を打ち明けてから何も言わなかった彼女がやっと顔を上げた。

「すごく...嬉しくて。どうしよう」
そう言った彼女の頬には雫が伝っていた。

「泣くほど?」
「...はい」
「佐々木さんも、俺のこと思ってくれてた?」

そっと彼女の髪に触れて耳にかけると、顔を赤く染めて頷いてくれた。

「こうなったらいいなって、前から、思ってました」
「そっか」

想いが通じるのはこんなにも幸せなことかと、心の底がじんわりと温まるのを感じた。

「参ったな、久しぶりなんだこういうの」
「私は、初めてです」
「え...?」
「好きな人と想いが通じるの、初めてなんです。今までもお付き合いした人はいたけど、互いに思ってなかったというか。」

佐々木さんが、心の内を話してくれている。
だんだんと、距離が近づいているのがわかった。
この人を1番に理解したい。
この人を1番に大切にしたい。

そう心の底から思った。



「じゃあ、Aさん、メニュー何にしよっか?」
「えっ...いま名前」
「うん、もう、食事仲間ではないし...いやかな?」
「すっごく嬉しいです!」

彼女はまだちょっと照れているのか俺の名前は読んでくれなかったけど、それでも彼女の笑顔からは十分に俺のことを思ってくれているのは伝わってきた。

食事中も、いつもと違って素の自分を出せている。
幸せだ。
想った相手に想ってもらえる。
きっとこれが、俺にとっての最後かもしれない。

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設定タグ:V6 , 坂本昌行 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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ともみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!ドキドキしながら読ませていただきました(^-^)別れた時は、えーー(ToT)ってなりましたが、ハッピーエンドで良かったです( ≧∀≦)次の新しいお話も楽しみにお待ちしております(*^^*) (2019年2月24日 8時) (レス) id: b6c0f7eaa3 (このIDを非表示/違反報告)
たすく(プロフ) - ふきさん» ふきさん、再びのメッセージとご心配ありがとうございます。楽しみにして頂けているようで嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (2019年2月23日 20時) (レス) id: 9e51fbe689 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - たすくさん、風邪は如何ですか?寒暖の差が激しいのと乾燥で今の時期シンドイと思いますが、ご自愛下さいね。本編、恋弾が引き寄せて佐々木ちゃんと昌さんにもう一度いちゃいちゃさせてあげたい!願望が……また、更新お待ちしてます(^-^) (2019年2月23日 5時) (レス) id: ada8638135 (このIDを非表示/違反報告)
たすく(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます!最近少し忙しいので次の更新は2月になると思います…。楽しみに待っていただけると幸いです! (2019年1月20日 8時) (レス) id: 9e51fbe689 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2019年1月20日 8時) (レス) id: fc080c847b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たすく | 作成日時:2018年11月15日 11時

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