素直な気持ち、01 ページ2
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「おはよー」
友達と挨拶を交わして席に座る
眠い 、って今来たばっかりやけど。
俺はいっつも朝のホームルームが始まる
30分前には教室に着いてるから、
寝る時間は充分あるし
しゃーないよな寝ても。
「寝るから後で起こしてー」
周りのクラスメイトにそう告げて
机に突っ伏した。
眠りにつくまでそう時間はかからなかった
気づけば夢を見ていて、
Aちゃんとお話していた
夢の中でも可愛いぃ…
A「大毅くん眠たいの？」
「………ぅん」
A「んふふ、寝てるの可愛い」
でもなんか現実的で不思議やな。
だって夢の中のAちゃんどっか行って……
A「大毅くんのほっぺ、プニプニー」
すっごい人の気配がする
ゆっくり目を開けると、
目にAちゃんの姿が映った。
「うわああああああ」
A「そんなに驚かなくてもいいのにー」
大毅くんの寝顔ゲット
って悪戯っぽい笑顔で
俺の寝顔の写真を見せるAちゃん
「ちょ、消してって！」
A「嫌だよ。だってこんな可愛いんだよ？」
そんな真っ直ぐに言われると
嬉しすぎて心臓が破裂しそう
「そういう問題やなくて…」
A「じゃあ、キスしてくれたら消してもいいよ？」
「んぇ、」
さっきまで微笑ましそうに見ていたクラスメイトもこれには唖然。
男子は可愛いとかブツブツ言いながら見てるし
女子は目を丸くしてるし
中にはこの場面を盗撮してるやつもいた
(おい。何やってんねん。)
A「してくれないんだったら消さなーい」
そう言うと、
教室を出ていってしまった。
ヤバい。どないしよ。
「小瀧なら、どうする？」
こういう時は、自称恋愛マスターの
小瀧に聞くのがいい
小瀧「俺なら迷わずキスするわ」
「そらお前なら出来るかも知らんけど、」
小瀧「逆になんでせえへんの？」
「それは……」
確かに小瀧の言う通り。
俺ら付き合ってるし、キスとか当たり前か
小瀧「きっと向こうもして欲しいんちゃう？
欲求不満やろうし。
それに、お前がもたもたしてたら
先に俺がするからな？」
いつもとは違う真剣な眼差しで、
こいつは本気なんやな そう思った。
「……分かった」
小瀧「おう、頑張れ」
持つべきものは友達ってこういうことか
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作者名：hamada | 作成日時：2019年1月18日 22時
