素直な気持ち、00 ページ1
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A「大毅くん」
大好きなAちゃんの声ならすぐ分かる
でも、俺は素直じゃないから
「ん、何？」
素っ気ない反応しか出来ひん。
好きな子の前やと、シャイ岡になってまうんや
A「私ね、改めて大毅くんの好きなとこ考えたの」
そう言うと、
俺の前の席の椅子をこっちに向けて座った
突然のことに驚いたけど
好きなとこって聞くだけで思わず笑みが零れる
A「それからね、私の話を今みたいに優しく聞いてくれるところ。
でも私、大毅くんの話も聞きたいなー？」
首をこてんと傾けて言ってくるもんやから
益々素直じゃいられなくなる
「それって、俺も、
Aちゃんのす、好きなとこを話せってこと？」
A「話してくれるの！？」
嬉しいなぁ
なんて、俺の大好きな笑顔を見せる。
ほんとは好きなとこいっぱいあるし
誰よりもAちゃんのこと好きっていう
自信しかないのに、
「恥ずい……やん？」
何かと理由を付けて、
言いたいことを躊躇してしまう
そんな自分が嫌や
A「でもね、そういう素直じゃない大毅くんも
私、好きだよ」
また、天使みたいな笑顔で微笑むんやもん
俺が好きになるばっかりやん
何も言い返せんでいたら、
他のクラスの子に会いに行くと
その場を去ってしまった。
「あぁ…またやってもうた…」
小瀧「お困りのようですね？
…ムカつくわ、あんな可愛い彼女おってから。
俺やったら毎日ハグするしー」
不敵な笑みを浮かべて
さっきAちゃんが座っていた
場所に座る小瀧。
こいつは幼馴染なんやけど、
俺に彼女がいるからと嫌味を言ってくる
小瀧「俺やってAちゃんのこと好きやのにー」
「人は顔じゃないねんで、イケメンくん」
小瀧「黙れこの笑窪野郎」
嫌味の理由は、
小瀧もAちゃんが好きやから
因みに現在進行形の。
何やら俺が彼氏らしいことせんから奪うらしい
お前の方がお似合いやで、って言うと
「自信持てよ、しげの方がかっこいいから」
なんて言うもんやから
なんだかんだでいい親友やなって。
小瀧「奪うの、本気やからな！！」
「はいはい、気をつけますー」
言えんだけで、
Aちゃんのことは1番好きやから。
早く、素直になりたい。
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作者名：hamada | 作成日時：2019年1月18日 22時
