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JKside
二人きりで話したのは
初めてだ
本当にニコリとも笑わない人で
目もあまり合わせてくれない
そこまで僕達を警戒する理由ってなに？
僕達以外の人とはどんな風に接してるんだろう
A「 ………不具合は大丈夫そうですか？ 」
「 あー、そうですね。
大丈夫そうです。」
パソコンからAさんの顔に目を動かすと
それと同時にAさんの顔も
僕から目線がズレる。
なんかそういうのモヤッとする。
「 Aさんって休日、何してるんですか？」
そう聞くと
Aさんの顔は
え？って言ってるような顔。
確かに今までプライベートな質問はしたこと無かったから仕方ないけど
そんなに引くような顔しなくても…
A「 え、………っと、
特にこれといったことは…。」
「 そうなんですね〜
じゃ、ずっと家に居るんですね？ 」
A「 まぁ、はい。」
そんな顔しないでよ
なんか僕がセクハラな上司みたいじゃん。
A「 じゃ、私はこれで失礼します。」
あ、逃げてる
引き止めて色々話してみたいと思うけど
僕にはそんな勇気はない。
って思ってたけど
僕は案外大胆みたい。
「 ………僕の仕事のアドバイス、
くれません？ 」
A「 え？ 」
振り返って
目を見開いて
やっと僕の目をみた。
「 今、ちょっと行き詰まってて
ちょっとでいいんで、アドバイス下さい。」
そう言うと
ドアノブにかかってた手が
スルッと落ちて
ゆっくり振り返って
A「 どこですか？ 」
そう言って近づいてきた。
おお、親切心はあるんだ。
「 …………作詞のアドバイスなんですけど…
ここの表現って日本語にするとどうなります？ 」
そう聞いた時だった
バッ
行き良いよく僕から距離を置いて
目付きが怖くなった
A「 ……それって本当にアドバイス、
ですよね？
変な意味じゃないですよね？ 」
「 え？
変な、意味って……なんですか？ 」
明らかに
僕を見て怯えてた。
何かしたっけ？
え？
なに？
どうして、そんなに僕を睨むの？
A「 私が日本人って事…
馬鹿にしてるわけじゃないんですよね？ 」
それを聞かれた時
Aさんの謎が解けた気がした。
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作者名：リナ | 作成日時：2019年1月6日 3時
