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今日も指定時間、
30分前に事務所に着いた。
なんでこんなに早いのかって?
あとから入ってペコペコするより
全然ましだから。
会議室として使われる
レコーディング室に向かった。
エレベーターに前で来るのを待ってると
後ろの方から
キャピキャピ、潤った可愛い声がした。
あ…………やな予感。
もしかして
メイクさん達?
もぉ、朝からやめてよ。
??「 あれ??
Aさんじゃなーい?
今日は何しに? 」
やっぱり
いつもいつも懲りずに絡んでくる。
もちろん、普通の絡みなら
大歓迎。
でもこのメイクさん達は
違う。
メイク「 また沈黙?
ㅋㅋ
あー、韓国語喋れないんですか?? ㅋㅋ 」
くすくすと聞こえる周りの声。
この人がメイクのリーダーで誰も
これを止めようともせず
かと言って何かをしてくるわけでもなく
笑って見てる。
チーーーンッ
エレベーターが着き、
先に乗るとメイクさん達も皆、一斉に乗ってきた
あぁ……やだ。
メイク「 ひっどーい!!
無視するの??
まぁ、丁度いいわ。
カタコトの韓国語なんて聞きたくないし?ㅋㅋ 」
こいつ可愛いからって
本当にムカつく。
メイクさんだから何が偉いの?
私が日本人で何が悪いの?
「 や、これがカタコトに聞こえます?
本当に暇な人なんですね。
私に構ってくれてありがとうございます。
それではここで、さよなら。」
そう言うと
悔しそうな顔で私を睨みつけてきた。
「 わざわざ、私なんかに時間を費やしてくれて
感謝しますね〜。」
エレベーターのドアが閉まると同時に言った。
メイク「 安月給の夢もないクズニートなくせに. 」
ドアが閉まるギリギリでそう聞こえた。
あの人たち本当に
心底、私を嫌ってる。
もちろん、日本人だからってだけじゃないとは分かってる。
防弾少年団と1番、近くて
一緒に入れる時間が多いから
そこからの嫉妬。
本当にバカバカしい。
「 夢もないクズニートって?
なにそれ、夢もなく生きるなら
死んだ方がまし……。」
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作者名:リナ | 作成日時:2019年1月6日 3時