さよなら一番愛した人【京本大我】 (ページ9)

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Episode 4 ページ9

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あの仕事の後、明らかに体調が悪化してるのがわかったので会社に連絡してそのまま家に帰らせてもらうことにした
なんせ今日、SixTONESのツアーファイナルの重要な日だから

早く治そうって思ったのに､､､､､､

京本「38.6℃…」

びっくりするほど高熱を出してしまった

朝目を覚ました時から胸の痛みと頭痛悪寒が止まらなく隣にいる大我体温計を持ってきてもらったらこれだ

「ごめん大我…今日送迎出来ないしライブの現場迎えない…」

京本「何そんなこと気にしてるの！この状態なんだから譲り休んでて」

「うん、ごめんね…」

速攻、後輩に連絡をして車を回して貰えるように手配をしそのまま眠りについた
大我を見送りもせず

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数時間睡眠を取ったあと熱を再度測るものの変わらず

しかもさっきより痛みが増していて緩和薬でも収まりそうにない
痛さで意識が朦朧とするがそれを何とか我慢して病院に電話し救急で診察してくれることになった

痛い

辛い

気持ち悪い

暑い

病院に向かってる最中ずっとそれしか考えられなかった
フラフラしながら病院の診察室に入ると担当医師の方が凄く真剣な顔でこっちを見て話してきた

医師『御井さん、思った以上に進行のスピードが早くリンパの方に転移しています。この感じだと緩和薬全く効かなかったんじゃないかな』

「そうです…ね、、」

痛くて話が頭に入ってこない
リンパ？？転移？？
よく分からない……

医師『急遽ですが今日から入院しましょう。効くか分かりませんが抗がん剤治療しましょう』

「はい…」

私はそのまま個室の病室に案内されベッドに横になると腕にたくさんの点滴を付けられた

さすがにこのまま誰にも伝える訳には行かないと思った私は後輩と部長、そして家族にだけ伝えることにした
大我には心配させたくない、今から始まるライブに集中して欲しい

大好きな人の晴れ舞台がすぐそこにある
私なんかで台無しにしたくない

「大我……頑張ってね……」

私はそのまま意識を手放した

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