さよなら一番愛した人【京本大我】 (ページ6)

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Episode 2.2 ページ6

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「あ、あぁ…おはよう！ジェシーと樹ちゃん」

気持ち悪さを抑え普通に挨拶をするがきっと普段と何か違うと悟ったのだろう

樹「え、御井ちゃん大丈夫？顔色すげぇ悪いよ？」

ｼﾞｪｼｰ「あ、ほんとだ。ちょっとそこで座って待ってて水買ってくるわ」

「いや、大丈夫だよ…多分低血圧で軽く貧血起こしてるだけだと思うから」

樹「いいからいいから！とりあえず座って！」

ジェシーが水を買いに行くと言ってどこかに行った後私と樹ちゃんはベンチに座って待つことにした

樹ちゃんは私をすごく心配してくれて背中をずっと摩ってくれている
あぁ、すごい心配かけちゃってるなぁ

樹「そういえば御井ちゃん昨日、病院行くって早退したらしいけど大丈夫なの？」

「あーうん、貧血と偏頭痛の酷いバージョンらしくてこれも薬の副作用らしい」

樹「まじ？ほんと無理しないでよ？何かキツいことあったらすぐ俺たちかきょもに言うんだよ？」

「大我には言えないよ、ほらあの人心配性だし私が体調崩したってわかっただけでも仕事に手つかなくなっちゃうから」

樹「確かにそうか (笑)じゃあ、俺かジェシーに必ず言うこと！！俺達は何があっても御井ちゃんの味方だから！」

「ありがとう、助かるよ」

ほんと、樹ちゃんにはいつも助かってる
私の一個下なのにしっかりしていていつも頼りになる
でも、樹ちゃんこの病気のこと伝えられなくてごめんね

廊下から駆け足の音がして見てみるとジェシーが大量の水を抱えて持ってきた

ｼﾞｪｼｰ「何本必要かわかんなかったからとりあえず15本買ってきた！」

樹「いや、多過ぎだろ！！」

ｼﾞｪｼｰ「多いに越したことはねぇだろ！AHAHAHA!!」

「ぷっあははは！ジェシー、ありがとう助かるよ」

ｼﾞｪｼｰ「笑った！」

「え？？」

ｼﾞｪｼｰ「Aは笑ってた方が可愛いよ。暗くて苦しそうな顔してるのは似合わないしきっと大我も哀しむよ」

「……うん、わかった！笑顔でいれるようにする」

その時のジェシーの一言で決めたんだ
私は病気で辛いことがあっても絶対暗い顔をしないで笑って笑顔でいれるようにするって

樹「よし、じゃあ御井ちゃんをミーティングルームに送ってっか」

「え、いやいやいいよ。だってこれからライブのリハとか練習でしょ？」

樹「リハとか練習でもうちの大事なアシスタントを1人でほっぽっとくほど冷たくはありません」

ｼﾞｪｼｰ「だな！よし、連行すっか！！」

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