さよなら一番愛した人【京本大我】 (ページ4)

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Episode 1.2 ページ4

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京本「そういえば昨日病院行ってたみたいだけど大丈夫だったの？」

その言葉に食べていたご飯をピタッと止まってしまった
なんて答えよう、ここで私が『癌のステージIVで余命6ヶ月なんだ』なんて答えたらきっと大我は自分の事を責めるしSixTONESを抜けて私付きっきりになるに違いない

そんなことを瞬間で考えて思いついた言葉は

「貧血と偏頭痛の酷いバージョンらしいよ、薬飲めばよくなるって言ってたから昨日薬もらった」

京本「そっか、よかった。俺Aになんかあったらどうしようって思ってたんだ」

上手く隠せたことに安堵した…けど大我に対して大きな嘘を付いていることに対して胸が痛む

今を……いや、これから輝くSixTONESの一人なんだからそれを私なんかで無駄にして欲しくない
そう思うと私にとってこの嘘は悪い嘘だとは思わなかった

京本「この味噌汁めっちゃ美味しい！！やっぱりAの作る料理大好きだよ」

「味噌汁だけでしょ？(笑)昨日病院行ってて夜遅くなって大我がご飯作ってくれたから朝こそは～って思って作ったんだよ」

京本「まじで好き！！ほんと出来る子だよ」

ご飯を食べ終わり優しく頭を撫でてくれた大我は自分の皿洗いや私が食べ終わった物を下げて洗ってくれた

私はと言うと昨日貰った薬を飲んで仕事の準備に取り掛かっていた

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「大我～もう出るけど準備平気～？」

京本「あー、、ちょっと待って！稽古着どこ置いたっけ！！」

「えぇ？いつものところじゃないの？？」

京本「あ、あったわ！よし！！じゃあ行こっか」

部屋の鍵を閉め、マンションの下にある駐車場に向かいエンジンをつける
ちなみに大我は免許は持っているけど全く載っていないペーパードライバーなので運転はいつも私

運転が好きだしアシスタントの仕事でよく運転させてもらえる機会があるんだけどふと思ったのは

「(あぁ……死ぬ前に1回でいいから大我の運転姿みたいなぁ)」

こんな淡い想像だった
私だって女の子だ。好きな人の助手席に座りたい
でもそんなの無理なのわかっているって言い聞かせて事務所に向かう

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