さよなら一番愛した人【京本大我】 (ページ19)

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Episode 8 ページ19

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婚約をした私はそれから少し忙しい日々を過していた

区役所に行って名義変更や書類の変更や婚姻届の提出等…大我もデビューに向けてそんなに時間が無かったはずなのに必ず付き添ってやってくれた

そして今日

1月22日は………

SixTONESの初シングル発売日＆デビュー日
私と樹ちゃんは一緒にあるレコード専門店に足を運んでいる

「うわぁ、すごいね人」

樹「ほんと！！こんなに並んでくれてるなんてなんかありがたいよな…」

「樹ちゃんもメンバーのみんなもよく頑張ったと思うよ、おつかれ様！これからも頑張ってね」

樹「あったりまえだろ(笑)でも俺たちが頑張るにはまた御井ちゃんがアシスタントやってくれなきゃ困るよ～」

「ねぇ、私もう御井じゃないよ？(笑)」

樹「あ～そうだった(笑)でも俺の中では結婚してもずっっっと御井ちゃんは御井ちゃんなの！！」

「そうなの？なんか変な感じ～」

樹「てか、今日俺と一緒で平気だったの？明日挙式でしょ？」

そう、私は明日結婚式を挙げる
デビュー前は大我がすごく忙しくてスケジュール開けられないってことだったからデビューした次の日にあげようって言ってくれたの

今日も舞台の稽古で忙しいから「俺の代わりにCD買ってきて！！樹が付き添いで言ってくれるみたいだから！！」って言って買いに行かされてる感じかな

「明日の準備はもうほとんど手配してるし段取りも出来てるからへーき！今日は樹ちゃんの日なんだから」

樹「御井ちゃんっ！！ほんといい子！きょもには勿体ない！！」

なんて喋りながら樹ちゃんは車椅子をゆっくりゆっくり押してくれる

ズキッ

「っ……」

久しぶりに感じた胸の痛み

少し息苦しい

少し前よりドンドン痛みが増してきて涙が出てきた
なにこれすごい痛い

前よりも痛みが激しくて上手く声が出せない

「っ……じゅ…樹ちゃ……助け…って…」

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