家族ごっこ (ページ6)

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Ⅲ ページ6

翔side

しばらく待合室で休ませてもらっていた

看護師「櫻井さん、和也くんの意識がもどりました。」

翔「え、ほんとですか？！すぐ行きます！」

看護師「コチラです」

翔「和？わかるか？」

和「だれ？？」

だよなー

翔「俺、翔。少し前一緒に買い物行ったの覚えてない？」

和「･･･」

覚悟はしてました。

和はまぁ、結構な人見知りで俺みたいなたまにしか合わないやつはこうなるって智也から聞いていた

慣れれば大丈夫だけど、いまは状況もよく分かってない状態だしな

翔「おじいちゃん達も後で来てくれるから、それまでまだ寝てていいぞ？」

和「･･･ぉ母さんたちは？」

翔「ん？んー、まだ寝てるなー」

和「･･･ここどこ？」

翔「病院。車と車がぶつかってみんな怪我しちゃって手当してもらったんだよ」

和「･･･」

なんだーー！どーすればいいんだ？

子どもってむずかしい。

さっきの言い方でつたわったのかな。

いつも大人を相手にする俺は子供との接し方がわからん！

しかも、こんな状況。

でも、なんか和を1人にはしちゃいけないきがする。

看護師「櫻井さん、静奈さんのお母さん達が到着したそうです」

翔「ありがとうございます。和、おばあちゃん達来たみたいだぞ」

和「･･･うん。」

リアクションうすいー。

翔「ご無沙汰です。智也の兄の翔です」

おばあ「お久しぶり、和くんも」

和「･･･ﾍﾟｺ」

おばあちゃんにもその態度かよ！

おじい「相変わらずだな！和は、はっはっは」

おばあ「和くん、ちょっとおばあちゃん達翔くんとお話してくるから、ちょっとまっててね」

和「･･･ｺｸ」

本題だな。

翔「あの、」

あばあ「私達はもう決めてるの。静奈の意思を尊重するって。」

翔「えっ、」

おじい「そりゃ、出来るならずっと目が覚めるのをまっていたい。だけど、静奈の体は静奈のものだからな。それに、お金も無限にある訳でもない。」

すごい。

そう言うしかないよ

智也が一番望んでいる未来。

考えれば考えるほど･･･

おばあ「決断を急がなくていいのよ？私達もたくさん考えて、話し合った結果よ。相談ならいくらでもして。」

翔「ありがとうございます。」

おれが決断をしないと進まないってわかってる。

和だっている。

ちゃんとかんがえよう。