家族ごっこ (ページ3)

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いま。ページ3

※翔は33歳、和は6歳

翔side

「和～、そろそろ行くぞー」

和「はーい！」

「今日は潤もいるぞ？」

和「ほんと？！ったぁ、」

「はははっ、素直に喜べよ。ほら、行くぞ」

和「ん、まって、忘れ物」

「ん？」

和「よし、いこっ！」

「なに？それ、どーしたの？」

和「つくった。こっちがお母さんでこっちがお父さん。」

手に握ってるのは折り紙で作った鶴

最近折り方を覚えてずっと練習してた

にこにこしながらカバンにしまってる

･･･かわい。

いつから俺はこんなに親バカになったんだろ

いや、ホントの親じゃないんだけどね笑

和「なに、なんでそんなにわらってんの？笑」

「あ、いや、なんでもねーよ」

和「あっそー、はやくいこーよ」

「はいはい、ごめんなさい」

和「･･･手、繋いでも、いい？」

「はい、どーぞ」

ギュッ

こんな会話が出来るようになるまでに、いろんなことあって、お互い成長してきた。

潤「あ！先輩、おはよーございます！」

翔「ありがとぉな！いつもいつもホント助かるよ、」

潤「いえいえ、そんなこと気にしないでくださいよ！俺も行きたかったんで！」

和「潤くん、おはよ！」

潤「お！和おはよ！今日もかわいーなー！」

和「かわいーって言うな！」

潤「ごめん、ごめん」

翔「よし、じゃぁ行くか、」

潤「はい！出発しますね！」

これから行くのは和の両親のお墓参り。

和が行くのは初めて。

和ももう6歳。うちに来た時より、心も体も大きく成長した。

智也も静奈も和の成長はきになってるだろぅからな

正直、俺も早く見せてやりたかった

けど、これは俺が決めたこと。

”和が望んだ時、連れてこよう”

理解するには、時間がかかる。たけど、それでも和を待つって決めたから。

この話は、今から3年前。

和と俺が出会うきっかけになった、俺達の人生を大きく変えた出来事。