キンプリが大変！

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平野side





収録が開始され、中盤くらいに入った頃だった。







司会「 この件について高橋くんはどう思いますか〜？ 」



高「 えっ？あ、えっと〜〜〜 」




海人が質問に答えていた最中に




＿＿フッ





視界から神が消えた。



ドサッ



鈍い衝撃音。




岩「 神宮寺？！ 」



玄樹の動揺した声。



岸「 すいません！カメラ止めてください！ 」



周りの共演者の人も心配そうにこちらを伺っている。



中には駆け寄ってくれる方も。




今日の収録は中止になり、俺らは楽屋に戻ることに。



共演者の方がお大事に、とか、手伝う事ある？など優しい声をかけてくださったけど、これ以上迷惑かける訳にも行かないから断らせて頂いた。





あぶない！！！！




神を抱えて戻ろうとした俺らの後ろで誰かの大きな声が聞こえた。




振り返ると、しゃがみ込んでいる廉の姿。





俺は神を岸くんと玄樹に任せ、先に戻ってもらい、廉に駆け寄った。





『 廉も具合悪かったん？ 』


背中に触れるとめちゃくちゃ熱くて驚いた。






無言な廉の代わりに廉の隣に座っていた共演者の方が答えてくれた。




「 最初の方から具合悪そうで、中盤に入って暫くして、下向いちゃって...声かけたけど大丈夫の一点張りで...体熱いしけっこう熱あるかも。 」

『 ほんと、すいません！ 』





教えてくださった方にお礼を言って、廉を抱き抱え、皆さんに収録を中止させてしまったことを謝罪し、楽屋に戻った。





抱き抱えている廉は浅い呼吸で、辛そうに顔を歪めていた。




こんなになるまで頑張るなよ...

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