Story4 ページ5
平野side
岸くんの家に来てからも、車での間も廉は今にも泣き出しそうな顔をしていた
なのに、泣かない
絶対耐えてる
これ以上我慢して欲しくないけど...
今俺は気が動転していて、気の利いた言葉を言えない気がする
最悪の場合廉を傷付ける
回らない頭をフル回転させて1つの案を思いつく
それは、大吾から廉に泣いてもええよって言ってもらう事
成功するかは分からないけど、取り敢えず今の状況を大吾に連絡する
既読がつき、その直後に鳴る廉のスマホ
永「 ...？大吾、 」
『 ええよ、出な？ 』
ゆっくり頷きスマホを耳に当てる
永「 もしもし？ 」
廉の表情がだんだん変わっていき、耳からスマホを下ろす
放心状態で立ち尽くす廉
岸「 ...廉？どうした？ 」
永「 ｯ... 」
俺らの方を振り返る廉
茶色い瞳からつゥと流れ落ちる涙
綺麗な造りの顔が歪みその場に崩れ落ちる
永「 嫌や...死にたない......怖いよｯ 」
声を押し殺して啜り泣くその声に俺らの胸は締め付けられた
なんて声を掛けたらいいのか分からず、ただただ抱きしめる
自分の無力さと、廉の泣き声につられ、俺の視界も滲み始める
海人や玄樹はもう泣いていて、岸くんや神は上を向いたり、瞬きをしたりして必死に耐えている
俺も泣いちゃいけないのに、頬に涙が伝う
...今だけは、泣くのを許して下さい
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MM - 更新早くー！笑 続きめっちゃ楽しみ (2019年5月25日 19時) (
レス) id: 30da166ad2 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - モナさん» めちゃくちゃ有難いお言葉ありがとうございます！！頑張って更新していこうと思います！ (2019年5月7日 19時) (レス) id: 24af3952ab (このIDを非表示/違反報告)
モナ - こんにちは。最初の2話を読ませていただいただけで、絶対好きな話だ！と確信しました！笑 続き楽しみにしています！ (2019年5月7日 13時) (レス) id: 5458a34546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2019年5月6日 1時
