【2j3j】月が綺麗な夜は

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(side.you)

十数分後、雲雀さんが、私のサンドイッチとみんなが注文したものを持って帰ってきた。あと、パンケーキも…？
私の記憶では誰も頼んでいなかったはずだ。

四「休憩時間なのに働かせてすみませんね、たらい」

セ「あれ？パンケーキなんて頼んだっけ？」

雲「いーや！これはAの！食いたそうにしてたろ？俺からのサービス」

雲雀さんはそう言ってニカッと笑った。

バレてた…

雲雀さんの観察眼はすごいな。
食い意地が張っていると思われただろうか、と恥ずかしくなるがやはり嬉しさが勝る。
私は喜びで緩む頬を隠すこともせずに、食事を口いっぱいに頬張った。


(side.hibari)

目の前で満面の笑みでサンドイッチを頬張る少女をチラ、と見やる。
リスみたいに頬が膨らんでる。

あ、ほっぺにソースついてる…

雲「なぁ、ほっぺについてるよ」

そう言ってAの頬につくソースを親指で拭い、そのまま舐めた。
別に深い意味はない、一端の行動だった。
Aを見ると、顔を真っ赤にして、うろたえた様子で俺を見てた。
それに釣られたように自身の頬が熱くなるのを感じる。

雲「あ、俺、ごめん！そんな顔させるつもりじゃなくて、！」
セ「ちょっと雲雀、Aに変なことしないでよ〜」
四「そうですよ、ロリコンめ！」

セラおにジトーとした目で見られる。アキラに関しては言いすぎだよ。
でも、彼女の行動で胸が高鳴ったのも事実で…

雲「んだよこれ…」

赤くなる顔を誤魔化すようにいそいそとケーキを食べる彼女をぼんやりと見た。
可愛い、そう思う感情はきっと母性のようなものだ。
誰に言うでもなく自分の心に言い聞かせた。





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人数が増えてきたので「」の前に名前をつけました。
四季凪さんは名前の”ア”だと分かりにくいので名字の”四”にしています。

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