降谷零の好きなタイプが私と真逆な件について【降谷零】

真逆24 ページ25

『零…なんで、なんでいるの？』



あぁ、私絶対鼻声だ…。

そんなことを気にしてると


零は、私を見ながら小さな声で

「ごめん」と言った。





「なんだか、傷つけたみたいで…すまない、風見にもめちゃくちゃ怒られた」



謝っては来るものの、そんなに反省をしていない零に、少しううん、と思いつつも


「いいよ、全然…私も怒鳴ってごめん」


私がそう言うと零は、よかった…と言わんばかりに笑顔になった。




「…よかった、ところでこれからどこか行くのか？」




行くも何も行こうとしたらその用事がある人がわざわざ来てくれたんだよね。



『んっとね、想いを伝えに行こうと思って』



私が少しはにかみながら言うと



「は、……はぁっ！？！？」





零は大袈裟なくらいの驚きの声をあげた



「なんで…、脈なしなんだろ？その男」


『うん、脈なしだよ』


「じゃあなんで…」


「もう自分の気持ちに嘘はつきたくないの、脈なしだろうと私は伝えるよ…好きって気持ち」



「もし成功したらどうするんだよ…」




「…その時はさ、一緒に祝ってよ」



私は、少し涙ぐみながら笑顔を作り、そう零に言った。

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