儚さと美しさ (ページ14)

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悲劇という運命 12 ページ14

(Aside)

森川さんが出て行ってから。放心状態で床に座りこんでいた。

私は皆から煙たがられてるってこと？これがずっと続くの？私は耐えていけるだろうか？
､､なんて思いながら。

どれくらい経ったのだろう。電話が鳴った。

マネージャー「おいA、今どこにいる？さっきから探してるんだけど。」

A「､､あ！ごめんごめん！森川さんと色々お話してたら盛り上がっちゃって(笑)今すぐ戻るね！」

バレないように。明るく装って私はマネージャーの元に戻った。
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(マネージャーside)
現場の雰囲気を変えようとして言葉をかけたAに、監督が怒鳴り、撮影は中止。
その後、Aは森川さんに誘われて話をしに行った。
正直、「女だから」とした監督には腹が立った。だけど芸能界は厳しいところで、加えてAの立場では我慢しなければならないところが少なくない。だからこそ、今回のドラマで主演として成功し、Aが報われて欲しいー
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(Aside)

マネージャー「遅かったから心配したよ」

A「ごめんごめん(笑)」

マネージャー「A、大丈夫か？」

A「うん。私が甘えてた。明日からはしっかりと謝って撮影頑張るから。」

マネージャー「そうだな。」

家に帰りついたのは、18時。

ふとスマホをみると、JUMPのLINEグループから通知がきていた。内容は、メンバーからの「ドラマの撮影どうだった？」というもの。皆それぞれ私のドラマに対してメッセージをくれている。

A「ふふっ(笑)」

ああ、なんて温かい人達なんだろう。なんて幸せを感じながら、返したメッセージは、

「ドラマの撮影、緊張したけど楽しかったよ！」

何をされたって。何があったって。この人達に心配と迷惑をかけたくないから。

風呂に入った時。鏡をみるとお腹が赤くなっていた。メンバーとのLINEで幸せを感じていたからかもしれない。突然現実を突きつけられた気がして、悲しかった。

風呂に入ったり食事したりしても、私は変わらずに憂鬱なままだった。

A「はぁ､､」

ため息をついたのと同時に、誰かから電話がかかってきた。

非通知だ。誰だろう?

A「､､はい。蓮本です。どなt､､ブツッ」

あれ。切れちゃった。

もう寝よう。明日は早いから。

A「おやすみなさい」

特に気にせずにベッドに入った。