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此処はどこ ページ4

『ん...』

少し暖かさのある光で目が覚める。

『ここは...?』

横を見ると、小さなテーブルみたいな物の上に蝋燭が置いてあった。 持ち運べるやつ。 あ○もりで似たような家具があった。

『どこだよここ...』

体をゆっくり起こして周りを見渡すと、小さな部屋だった。
1人様だろうか。蝋燭を持ってそこらを歩いてみる。
ベッドの横に蝋燭が置いてある小さな机。
その隣に長い机と椅子。長い机の上には分厚い本が2冊重なってあった。埃が凄く被っていたのでもう使われてないんだな。

『この本棚、本沢山あるけど埃がすごいな...』

本棚があり、そこには何冊もの古い本があった。かなり昔の本だろうか、全然見たことない本があった。使われてる形跡はない。埃がまじで凄い。

『これはクローゼットか』

古いクローゼットがあり、ゆっくり開けると服は無く、蜘蛛の巣と埃があった。

『てゆうかこれだけ古い家具ばっかりなのにベッドだけ新しいな...オレを連れてきたから....?てかそんなことより家に帰りたいんだが。つかここどこだよ....』

クローゼットの横にドアがあった。オレは蝋燭を持ったまま、ゆっくりとドアを開ける。

キィー...と古いドアの音が鳴る。

『っ...ちょっと寒いな...』

ドアを開けると少し寒い空気を感じた。
廊下に出た。壁には蝋燭だけがかけられていて結構暗かった。

『マジここどこだよ...怖すぎだろ...』

お化け屋敷かな...ここは....本当に暗くていつ幽霊が出てもおかしくない状況だった。

蝋燭の灯りを頼りに進んでいく。

『廊下長いなぁ...どこまで続くのよ...』

かれこれ数分は同じ道を歩いている。

『とりま出口があれば良いんだけどな...』

ずーーと歩いているとエレベーターがあった。
でもそのエレベーターは昔使われていたエレベーターだ。

『こうゆうのってなんつうの....昔のホテルとかにあるタイプのやつだよね...?なんでこんなとこにあんの...まあさっきの部屋古かったし...?』

扉を開けて乗ってみる。ドアを閉めて1階のボタンを押す。

『これ一気に落ちたりしないよね?途中で壊れるとかやめろよ...』

ゆっくりとエレベーターが下がっていく。

『このまま帰れるかな』

すると突然エレベーターが止まった。

『あれ...なんで』

ボタンを見ると2階で止まっていることが分かった。

誰かが止めた。

変な汗が流れる。
鼓動が速くなる。
震えが止まらない。

もう帰れない。

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作者名:机の上の靴 | 作成日時:2022年10月3日 7時

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