夢のような ページ13
「ジャックーー?」
誰かがジャックを呼んだ。
多分、コイツ(ハート)じゃなくて、この人(ガイコツ)を呼んだのだろう。
ジャ「あ!サリーが僕を呼んでる!せっかくだし、サリーに合わないかい?」
『サリー??』
ジャ「ああ、とても優しい子だよ!挨拶だけでも」
ジャ「ごめんね!これ以上人と会うとめんどくさい事になるから!」
ジャック(ハート)がオレの腕を掴んで寄せた。
『うわっ!』
ジャ「じゃあねジャック!また会おう!!」
ジャック(ハート)は指をパチンと鳴らす。
2人は魔法のようにその場から消えた。
ジャ「あ...行っちゃった...」
サ「ジャック?ここで何をしているの?」
ジャ「さっきジャックって人とAって人と喋ってたんだ。けど、指をパチンと鳴らして消えた...」
サ「指をパチンと鳴らして消えたの?ウフフ、そんな面白いことあるの?」
ジャ「本当さ!!」
-
『んん...やっと元の世界に...』
目が覚めると自分の部屋にいた。
『ジャックがここまで...』
オレはベッドに寝ていて、きっとジャックが運んでくれたのだろう。ハートの方の。
オレはベッドから起き上がり、テーブルの上に何か置いてあるのが気づいた。
紅茶とクッキー、そして赤いバラと紙が一枚あった。
『なんだこれ...''I'm sorry!!''...なんだ、いい奴じゃん。案外』
紙には少し汚い字でI'm sorry!!と書いてあった。
オレはソファに座って、紅茶とクッキーで一息ついた。
『今までのが夢みたいだな...』
一方その時扉の後ろからチラッと覗いていたジャック。
ジャ「案外ってなんだ!案外って!!」
ずかずかと廊下を歩く。
ダ「どうしたんだ親友」
ジャ「なんでもないよ...」
ダ「何かあったのか?悩みならなんでも聞くぞ!」
ジャ「僕をわかってくれるのはダルメシアだけだよぉ...」
何故か少し落ち込んだジャックであった。
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作者名:机の上の靴 | 作成日時:2022年10月3日 7時