我らこそヴィラン (ページ1)

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彼らが手下達？ページ1

『寒い...』

冷たい風が肌に染み渡る朝7時半の9月。

「そんなに？」

んでこいつはオレの幼馴染。

『お前は寒くないのかよ』
「んーそんなに？まあ朝早いしちょっと寒いけど。つかさ早くディズニー行こうぜぇ」
『テスト終わってからな。あとお前勉強してんの？』
「でたよその勉強したかどうか聞くの」
『なんだよ、お前昨日中島に注意されてたじゃん』

中島はオレらの担任の先生。数学担当。
歳はたしか25。結構話合うし、頼りになる。進路のことならお任せあれ！な先生だ。

「先生は心配しすぎなんだよ！そんな俺赤点毎回とらねぇし」
『去年のお前思い出せよ、ギリギリだったじゃん』
「まーあん時はね...でも、今年の俺は一味違うから」
『悪い意味でな』

朝7時45分学校に着いたオレと幼馴染のコイツは教室に入って先に着いてた友人達とお喋りする。
この学校の生徒達は何故か学校に早くいる。8時に来ればいいのに。
この世の中窮屈なもので周りに合わせなきゃいけない。そうじゃなきゃ仲間はずれ、もしくは精神異常者と思われる。
このオレも今男として過ごしている。周りから見ればね。
でも正直、自分の事は男だ！と固定していない。かと言って女でも無い。オレはオレ。性別はどちらでも無い。
でも休み時間に女子と話していると、周りの男子からはモテモテ〜とか、狙ってんな？？とか言われる。
女子が好きだからじゃない、自分が女だから話してるわけじゃない、ただその人と話したいだけ。

放課後、幼馴染のコイツと帰っている。

「いやーー！テスト終わったー！！って事で日曜日ディズニーね」
『おい、それはいきなりすぎるわ！冬休みに行こうぜ』
「それじゃダメなんだよ！！今、手下達がランドに来ているのだから！あと、もうチケット取ったし、日曜日ね」
『手下か...あんまよく知らない...っておい、待て、チケット取っただと？？』
「おん、運良く取れたんだよー、お金のことは安心して！こっちがなんとかするから！！君は自分のグッズとかフード用のお金さえ持って来れば良いから！」

って事で時間ぶっ飛び日曜日。
そしてオレはテンション爆上げ幼馴染のコイツの隣にいる。
なんでテンション爆上げか？前に手下達がいるからだ。

「ウヒョー！手下サイコー！！」
『小さい声で言ったの偉いぞ。んでこの人達が手下か...』

紫色のクセが凄い人とソフトクリーム型タコと女海賊と男性版クルエラと毒々しい人....彼らが手下達....なのか？