第1章*5話 ページ7
しかし、父さんは理にまで手を出そうとしている事を聞いてしまった。だから、俺は何でもするから環と理には手を出さないで欲しいと懇願した。
父さんは最初は聞いてくれなかったが、何度も言ったら下卑な笑みをみせ、条件を飲んだら良いと言ってくれた。
その条件とは、夜に呼び出すときに奉仕だけでなく、最後までするという事だった。
まだ小さい理がそんな目にあうよりは自分が犠牲になった方がマシだと思い、その条件を飲んだ。
しかし、きっと俺に飽きるまで時間の問題。2人は絶対そういう嫌な思いをして欲しくない。だから1つの決断をした。
それは、父さんの今までやってきたことを警察に言うという事だった。
でも父さんが犯罪者として捕まると、環と理に犯罪者の子供というレッテルが貼られてしまう。だから、父さんを警察に突き出す前に環と理を父さんの子供じゃなくなればいい事に気がついた。
その計画をばらしてしまうと2人は素直だからボロを出してしまう。だから2人には恨まれても憎まれても助ける事だけを考えた。
俺が考えついた結論は、2人に手を出されないように父さんを自分の虜にし、戸籍から環と理を消して孤児院に、そしてその後に虐待の証拠を警察に伝えるという事だった。
今日から計画を実行する。まずはこの母さんによく似た顔を生かして(母さんには申し訳ないが)、父さんを自分の虜にする。
そして、虐待されている所をカメラで撮影する。そのために俺はカメラを部屋の角や見えないところに設置した。
しばらく我慢しておとなしく虐待を受け、証拠が集まった今日、父さんに2人を孤児院に捨ててくる事を提案した。反対はされたが、
『俺だけを見てよ。俺だけじゃ不満?』
と父さんの1番好きな顔で言った。自分の虜の父さんはそれを見て2人を孤児院に捨ててくる事を許可してくれた。
あとは実行に移すだけ。
340人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀 - 面白いです!!次のの更新遅くても待ってます! (2016年9月19日 20時) (レス) id: 644796dea0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» お久しぶりです!いつもいつもコメントありがとうございます(´;ω;`)ウッ…更新遅くなってしまい、すいません(汗)応援ありがとうございます!頑張ります! (2016年8月31日 19時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - お久しぶりです! 八乙女社長の優しさに泣きました。 これからも頑張ってください!続き待ってます(^ ^) (2016年8月30日 23時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございますううう(´;ω;`)ウッ…頑張ります! (2016年8月26日 18時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 続き楽しみにしてます! 頑張ってください!(笑) (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蘭華 | 作成日時:2016年7月11日 21時