【アイナナ】四葉家の長男【男主】

第３章*９話 ページ35

引き続き八乙女社長Side

姉鷺に車を出してもらい、家に着いた。
連れてきた奴を着替えさせ、自分のベッドに寝かせた。

姉「ちょっと社長！何を考えていらっしゃるのですか！？」

姉鷺はさっきから何か言っているが、知らん。

連れてきたこいつをよく見ると、身長が高いにも関わらず、かなり軽かった。

それに、血みどろで青ざめ、冷たかった。今にも死にそうな顔で横たわっている。


そんな姿なのに、不覚にも綺麗だと思った。


着替えさせた時、服で隠れて見えないような場所に尋常じゃない数の古い痣と傷があった。この少年は虐待を受けていたのだろう。

それに、最近出来たであろう傷も。頭の傷口は開き、血が出ていた。



この少年は何を抱えているのだろうか。普段はこんなこと思わないはずだが、何故か「守りたい」と思った。




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作者です。

アイナナのストーリ上、八乙女社長は嫌な人に見られがちだと思うのですが、個人的に、優しかったら萌えると思ったので、この話では優しい人設定でいきます。

誰だこの人、となるかもしれませんが、広い心でみてやってください。

これからもよろしくお願いします。

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