第3章*7話 ページ33
引き続きナギSide
「先生!検査が終わったのですか?それではハクの所へ行きます。」
鈴「検査は終わったよ。でも、白君が誰にも会いたくないと言っているんだ。だから、結果は僕が伝えるよ。」
ミツキ「ナギだけでも行かせてやってくれませんか?すごく心配してたんです。」
鈴「白君の意志なんだ。」
「そうですか…。」
一刻も早くハクの顔を見たいのに。たとえ忘れていても、ワタシ達ならきっと…きっと元に戻れると思ったのに。
鈴「やはり、白君は今までの記憶のすべてを失っているようだよ。自分の名前すらもわかっていなかった。」
リク「名前すらも!?」
鈴「うん。相当ショックだったみたいだから、しばらく一人にしてあげてくれるかな?」
イオリ「失った記憶って、戻る確率はあるんでしょうか?」
鈴「人によるけど、すべての記憶がない人は戻る確率が低いんだ。一部の記憶が無い人は戻る確率が高いんだけどね。」
ソウゴ「そんなっ…」
鈴「でも確率はあるから。みんなでサポートしてあげてね。」
全「「はいっ!」」
鈴「あと、金髪の…君に白君からの伝言だよ。『ごめんなさい』、って言ってた。君を傷つけてしまったことを悔やんでいたよ。」
「っ…!」
ワタシは部屋を出てハクの病室へ向かった。後ろからミツキの「おい、ナギっ!」という声が聞こえたけど、それよりも、この違和感の正体が気になった。
「ハクっ!」
病室の扉を開けながら名前を呼ぶ。
しかし、病室はもぬけの殻だった…
ベッドはもうすでに冷たかった。
嫌な予感が的中し、涙が止まらない。
廊下から大人数の足音が近づいてくる。
ヤマト「ナギー。だめだろ、勝手に行っちゃ。」
みんなが入ってくると同時にヤマトが言う。
全「「!?」」
鈴「白君は?」
「ワタシが来た時にはもう…」
鈴「ちょっと探してくるね。」
そういって病室を出ていった。
しかしワタシは
もうこの病院にはハクはいない。
と、直感で感じた。
もう、会えないのでしょうか。ハク…
ナギSide終
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琥珀 - 面白いです!!次のの更新遅くても待ってます! (2016年9月19日 20時) (レス) id: 644796dea0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» お久しぶりです!いつもいつもコメントありがとうございます(´;ω;`)ウッ…更新遅くなってしまい、すいません(汗)応援ありがとうございます!頑張ります! (2016年8月31日 19時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - お久しぶりです! 八乙女社長の優しさに泣きました。 これからも頑張ってください!続き待ってます(^ ^) (2016年8月30日 23時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございますううう(´;ω;`)ウッ…頑張ります! (2016年8月26日 18時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 続き楽しみにしてます! 頑張ってください!(笑) (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭華 | 作成日時:2016年7月11日 21時