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第3章*3話 ページ29

鈴「改めましてこんにちは。僕は貴方の担当をすることになりました。鈴木です。早速なんだけど、軽い検査を始めさせてもらおうかな。」

『…はい。』

鈴「まず、君の名前を教えてくれるかな?」

わからない。僕は…俺は…

『…っわかりません。』

鈴「そっか。じゃあなぜここにいるかわかるかな?」

『さっき、金髪の人が車に轢かれたって…』

鈴「うん。君はあの子を庇って轢かれたそうなんだ。なぜだかわかるかな?」

『俺が守りたい人だったから…』

鈴「そうだよね。知らない人をかばって轢かれるなんておかしな話だよね。あの子は君の大切な人だったんじゃないのかい?」

『…でも、覚えてないんです。俺の中には何もない。』

鈴「たとえ、君が覚えてないとしても、あの子からしたら大切な人には変わりないんだよ。」


…俺は、なんてひどいことをしてしまったのだろう。自分が覚えてなくても金髪の人を庇ったという事実はある。赤の他人なわけがないじゃないか。

最低だ。中身も空なのに優しさのカケラもない。何故俺はここにいるのだろう。存在してても人を傷つけることしかできない。存在している価値なんてない…


鈴「…ぃ。も…し。聞いてるー?おーい!」

『…は、い。…記憶っ、記憶が戻ることはあるんですか?』

鈴「一部の記憶が無い人は戻る確率が高いんだけどね…えーっと…」

『なんですか。』

鈴「…君みたいに記憶が全て無くなってしまった人は戻る確率が低いんだ。」

『そ、うですか…』


このまま空っぽのまま迷惑を掛けて生きるくらいならっ…


鈴「でも……治ら……ない……だよ。だから……一緒……ろう。」






俺は、何も考えたくない。

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琥珀 - 面白いです!!次のの更新遅くても待ってます! (2016年9月19日 20時) (レス) id: 644796dea0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» お久しぶりです!いつもいつもコメントありがとうございます(´;ω;`)ウッ…更新遅くなってしまい、すいません(汗)応援ありがとうございます!頑張ります! (2016年8月31日 19時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - お久しぶりです! 八乙女社長の優しさに泣きました。 これからも頑張ってください!続き待ってます(^ ^) (2016年8月30日 23時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)
蘭華(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございますううう(´;ω;`)ウッ…頑張ります! (2016年8月26日 18時) (レス) id: 266261163a (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 続き楽しみにしてます! 頑張ってください!(笑) (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3299528793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘭華 | 作成日時:2016年7月11日 21時

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