検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:109,881 hit

第二十二話 ページ24

泉鏡花side


僅かに首に触れる爪が冷たい。




「終わりだ」




そう言われて、彼を見る。





「この能力を止めて爆弾の場所を教えろ」








教えろと言うのなら……



「私の名は鏡花。35人殺した。一番最後に殺したのは3人家族。父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った」



ぐっと着ている着物の襟を緩め、中を見せる。

爆弾は、私に巻いてあった。




「君は……何者なんだ。言葉からも君自身からも何の感情も感じない。まるで殺人機械(さつじんマシン)だ。
言葉にしてくれ。望みがあるなら言葉にしなきゃ駄目だ。」





望み………?
私の、望み、は……………………




「こんな事が本当に君のしたいことなのか?」





違う。
私が、したいことは…………………






その時、アナウンスが流れた。

私と一緒にこの電車に乗り込んでいた、最初にアナウンスをした男の人とは違う、女の人の声がする。

それを聞いて、彼は、私に爆弾の非常時停止(ボタン)を渡すように言ってきた。


もしかしたら。
この人なら。
きっと……


私が渡した釦を彼が押す。









ピッ









…………え?

第二十三話→←第二十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
設定タグ:文スト , ポートマフィア , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:安蒜 佑 | 作成日時:2020年3月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。