25席目 ページ27
降「落ち着いた？」
まだ、と少しだけ首を横に振った。
まだ身体の震えが止まらなくて、怖くて腰も抜けて立てない。
貴「まだ、このまま…。」
降「でも早く首の出血を止めないと。」
涙も出血も止まらず、応急処置としてスーツのポケットからハンカチをだし止血を試みる降谷さん。
あぁ、降谷さんのスーツも汚してしまった。
貴「ごめんなさい。」
降「真和が謝る必要はない、気にするな。傷口これで抑えてて、血止まるから…痛くないか？」
貴「痛い…。」
降「ふふっ、もうすぐ救急車来るから…あと少し待っててくれ。」
風見…。そう言って立ち上がった降谷さんにまたしがみついて
貴「お願い、ここにいて….くださぃ…。」
大丈夫、すぐ戻るから…。降谷さんが離れていって、入れ替わりで違う刑事さんが私に近づいてきた。
利「降谷さんはすぐに戻ってきますよ、それまでは私がこちらにいます。」
貴「ありがとう、ございます…。でもどうしてそこまで一般人の私に…？」
利「降谷さんの命令というのもありますが貴方は最重症患者ですから。」
なにより上司の恋人さんを放っておくわけないじゃないですか…。
恋人…。
私はただの協力者ですとは言えるはずもなく。
それにすでにマスコミも集まってるでしょう。という彼は、公に捜査できない降谷さんと被害を受けた私を外に群がる報道陣から守ってくれていた。
利「まもなく救急車が到着します。貴方はそれに乗って病院に向かって下さい、降谷さんも同行する予定です。これで出来るだけ2人をメディアから遠ざけられます。」
貴「はい…。」
あれ頭がクラクラする…。
出血による貧血のせいか、それとも一気に緊張が解けたせいなのか、座ってる床に倒れそうになって
利「大丈夫ですか…？辛いようでしたら、このまま横になってて下さい。」
体を支えて ゆっくり倒してもらうと少し楽になった。寝転んだ視線の先に降谷さんが近づいてくるのが見えて、
降「すまない利根川あとの処理は捜査一課に引き継いで風見の指示に従ってくれ、俺たちは病院に向かう。じゃあ、任せたぞ…。」
利「了解です…。」
私はそっと降谷さんに横抱きされて救急車に運ばれた。
ー意識はありますかー？
ーほかに痛いところはありませんかー？
意識が遠くなってきて
ねむい…降谷さんの手があったかくて気持ちいい…。
ずっと握ってくれる降谷さんの手が心地よくて瞼が重くなる、まだこのままで…まだ、離さないで….。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ！すごく！面白いです！幽霊になった警察学校組めっちゃ好きです！！更新待ってます！頑張ってください！応援してます！ (2020年4月5日 19時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - 颯さん» お世辞でもありがとうございます！今は降谷ターンなので今後期待してて下さい笑笑。これからも頑張ります！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 面白い！もっと4人出た方がこの話の個性が出てていい気がします！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 20ceef7687 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - さちさん» さちさん見捨ててなかったんですね！！感動です、ありがとうございます！頑張って完結させます！ (2019年8月28日 21時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
さち - やっぱりおもしろいです。続きが待ち遠しいです。よろしくお願いします。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: eee5492700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまおさん | 作成日時：2019年7月26日 21時
