2席目 ページ2
大学から歩いて2、30分くらいだろうか、景色は住宅街から商店街へと変わって人通りが多くなってきた。
貴「ポアロってたしか毛利探偵事務所の下だったよね。」
スマホのマップを開いて道を確認してみる、あともうちょっとだ。あーお腹すいてきた。
『こんにちはぁ』
貴「あ、こんにちは。」
振り返って会釈すると散歩中のおばあちゃんが歩いていた、そのまま目的地を目指していると。
「あの人、誰に挨拶してるんだろ。」
「おっかしーね、誰もいないのに。」
「やめなよー何か見えてるかもしんないじゃん。あははは、、。」
道の端にいる女子高生たちは、私をからかいの目で見てくる。
やってしまった、もっと、早く気付けばよかった。
おばあちゃんは
この世には"もういない人"だったんだ
もう一度振り返るとおばあちゃんは一本の電柱の前を行ったり来たりしている、その透けた足元には小さな花束が備えられていた。
昔から、わたしには人には見えないものが見えるらしい、それは所謂 幽霊というもので道路でも、学校でも、スーパーでも。
話しかけられたり、取り憑かれそうになったり、守られたりするけど、見えるからと言って良いことなんて全然ない。
ただただ、心が痛いだけ
今すれ違ったサラリーマンには小さな男の子がそばにいた。
お父さんの後ろをアヒルの子みたいにニコニコして付いて回ってるのに、お父さんは気づいてくれない。
そんなの分かってるはずなのにパパって言って手を繋ごうとしてる、通り抜けると分かってても。
男の子は私に気づいて眉を下げて微笑んでくる。
きっと私も同じ顔を返してるんだろうな。
いくつになってもこの感じは慣れないな、とても複雑な気分だ。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ！すごく！面白いです！幽霊になった警察学校組めっちゃ好きです！！更新待ってます！頑張ってください！応援してます！ (2020年4月5日 19時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - 颯さん» お世辞でもありがとうございます！今は降谷ターンなので今後期待してて下さい笑笑。これからも頑張ります！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 面白い！もっと4人出た方がこの話の個性が出てていい気がします！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 20ceef7687 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - さちさん» さちさん見捨ててなかったんですね！！感動です、ありがとうございます！頑張って完結させます！ (2019年8月28日 21時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
さち - やっぱりおもしろいです。続きが待ち遠しいです。よろしくお願いします。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: eee5492700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまおさん | 作成日時：2019年7月26日 21時
