トラブルメーカーは編入してトラブルヒーローになるらしいです【ヒロアカ】 (ページ30)

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第二十八話　保健室ページ30

高速道路、車、人、ヴィラン。

そこは地獄絵図だ。

血を流して死んでいる大量の人。
大破している車。
あちらこちらから出る黒い煙。
激しく燃える炎。
道路に飛び散っている血。
倒れている双子。
気持ち悪いヴィランの肉塊。

そして、一人泣き叫ぶ血だらけの少女。

「あ"ぁあ"ぁぁぁあ"ぁぁあ"！！！？！？」

なぜ泣き叫ぶのか？

それは少女が____を殺してしまったからだ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

貴方「ん………むぅ…？」

目が覚めると、目に入ったのは白い天井。

貴方「む………ここは何処じゃ…。」←

起き上がろうとすると、至るところから激痛が走った。

貴方「いった！！え！？痛っ！？いってぇぇぇぇ！！？！？」←

リカバ「ちょっとアンタ、静かにしなさい。」

貴方「あ、すんません。」←

リカバ「それより怪我、今から治療するから見せてご覧なさい。」

貴方「怪我？目立つ怪我は足首ぐらいしかしてませんけど…。」←

リカバ「アンタ、崩れた氷に下敷きにされてたんだよ。覚えてないのかい？」

貴方「いや、全然。」

リカバ「そうかい。けどかなりの重症になってるから治療するよ。」

貴方「分かりました。」

リカバリーガール？に治療して貰って、難なく動けるようになる。

貴方「ありがとうございます。」

リカバ「そういえばさっきまで轟がいたよ。」

貴方「轟……？あ、紅白頭くんか。」

リカバ「紅白頭くん…あの子がアンタをここまで運んでくれたのさ。決勝が始まるギリギリくらいまでいたよ。謝りたかったんじゃないかい？自分の出した氷で下敷きになったんだからさ。」

貴方「………あ、思い出した。私、足首くじいてから氷が倒れてきたんだ。
紅白頭くんに悪いことしたな…。全部私のせいだし…。」

リカバ「私のせい？どういうことだい？」

貴方「私の個性のせいです。生まれつき制御不可能で予測不可能なんです。その上自分にも悪いことが起きるし。他人に迷惑がかかっちゃうんですよね。」

リカバ「そうなのかい。あとクラスメイトの子が心配して見に来てたよ。
アンタの分まで試合見て後で伝えなきゃって言って客席に戻ったけど、早く戻ってあげたらどうだい？」

貴方「あ、そうですね！治療ありがとうございます！では！」

私は保健室から出て客席に向かった。