第四話 ページ6
「スタート！」
貴方「って入口せまくないこれ！？ぎゅうぎゅう詰めだよ！？」
なんとか前に進んでたその時。
「最初のふるい」
なんか紅白頭をした少年がそう呟いて、地面が凍っていった。
すげぇ……。そんな個性が欲しいな…。
てかあの頭すご…。
「なんだよこれぇぇぇ！」
「動けねえ、寒いー」
貴方「寒いぃぃぃ！！」
いきなりだったけど、ジャンプして避けた私すごい←
そして滅茶苦茶寒い。
というかジャンプしなくてもたぶんトラブルが起きるんだろうけどね。
八百万「甘いわ、轟さん！」
ポニーテールの子を初めに、ヒーロー科の人達も軽々氷を避けていく。
やっぱりヒーロー科は凄い。憧れる。
でも、私はヒーローになれない。
あの紅白頭くんは轟くんっていうんだ…。
すごいね頭←
「クラス連中は当然として思ったよりよけられたな。」
峰田「轟のウラのウラを書いてやったぜ！くらえオイラの必殺…」
ズガンっとなんかすごい音をたててブドウ頭の子が飛んでいってしまった。
大丈夫かな…？ブドウくん…。
マイク「さあいきなり障害物だ！まずは手始め…第1関門 ロボ・インフェルノ！」
ヒーロー科の入試の0ポイント敵らしいけど…。
貴方「すごいな…。でか…。」
いくらかかるのあれ。桁を数えるのが怖くなりそうだし、なんか、とにかくすごいな。
このロボくんを倒す必要がないんだったら走って抜けよう。
轟「一般入試用の仮想敵か…」
なにか呟いた紅白頭くんが構えるとあたりに冷気が漂い始めた。
そして、 腕をふいっと上げるとビックリなほどの氷で敵が凍りついた。
…すごい。
私も、あの人みたいなヒーローになってみたい。
けど、私はトラブルばっかりだからヒーローになれない。
凍りついた敵の間を素早く抜けていく紅白頭くん。
皆がそれに続こうとしたらバランスを崩した敵が倒れてきた。
あれ、これやばくない？
マイク「1-A轟！攻略と妨害を1度に！こいつぁシヴィー！すげえな！あれだなもうなんか…ずるいな！」
ほんとだよ…一番じゃん…
「ターゲット、捕捉。」
次々に敵が襲いかかる。皆それぞれ、個性を使って敵を倒していく。
やっぱり、1-Aの子はすごいな〜。
なんてことを考えていたら、私をロックオンした敵が腕を振り下ろしてきた。
でもその腕は私に当たらない。自分には分かる。
そして私は言った。
貴方「なんか…ごめんね…ロボくん。私、トラブルばっかだからさ…。」
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作者名：ウミユリ | 作成日時：2017年7月15日 21時
