Sky4 ページ5
文化系の部活の紹介も終わり、教室に戻りました。
明日は身体測定らしく……、女子は下の方で結んできなさいと先生が言っていた。
私、ポニーテールだから下の方で結ばなきゃ。
そして話も終わり、帰りの時間。
前にいたナミさんが私の方に振り返り、こう言った。
｢あなたのこと、友達に紹介してもいい？｣
｢いいですよ？｣
友達の言葉が出てたから、反射的に答えてしまった。ほら、ナミさん、笑ってる。
｢そう！ ありがとう。それとあなたじゃ嫌だから結衣って呼んでいい？｣
｢い、いいですよ？｣
｢そう。ありがとう！ あと！ 結衣もタメで呼び捨てね！ 敬語だったり、ちゃん付けだったりしたら、公開処刑するから｣
｢あ、わかり……わかった!!｣
私が答えると、ナミさんはにっこり笑って、
｢そう！ それでOK！｣
そう言った。
ああ、友達としかも名前呼び捨て〜……。
私は幸せ者ですね……。
｢それじゃあ、行きましょ？｣
｢は、｣
｢タメは？｣
うっかり間違えてはいと言いそうになったのを、ナミさんは止めた。少し怖かったけど。
｢う、うん｣
そう言うとまたもやナミさ……、……ナミはにっこり笑う。
今さっき気づいたけど、心の中では呼び捨てじゃないのですが、大丈夫でしょうか……？
私の手をナミさ……、ナミが自分の手と繋げてきてくれる。それは嬉しい。
すると前の席にいたまたもや美人さん……、青髪のポニーテールの美人さんの手も引っ張る。
ねえ、ナミさん。美人さん。びっくりしてるよ？ 驚いてるからやめてあげなよ。ねえ。
でも慣れてるからだろうか。青髪のポニーテールの美人さんはどこに行くの？ と、冷静な様子で聞く。
私はそれが羨ましいよ!!! このかた、友達いない歴＝年齢!! いたとしてもその大体が動物!! 人間の友達はナミさんが初めて!! それで冷静でいろって言うのかい?!
……無理だね。
ということで、ナミさんは青髪のポニーテールの美人さんの言葉を無視して行く。
あれ？ ナミさんってこういう人だった？
もっと……こう……冷静かと……。
するといつの間にか着いたようだ。
ちなみに3年の教室に。
てか、今日って3年生いるもんなの!?
というか、ナミさんって人脈広いのね。
美人の人脈侮ってたわ。
そして教室を開けると、ナミさんが私に目隠しをする。
どうやら驚かせたいようだ。美人にも可愛いところがあったとは。
そして目隠しを外した時に見えたのは……。
続く (更新停止中)
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作者名：秋宮 鈴歌 | 作成日時：2017年3月28日 16時
