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大好きな君からのセリフ◇カノ ページ2
[初恋。ここに敗れたり。]
｢全部お前のせいだ。何も気づかなかった、お前の!!｣
怖かった。
いや、そうじゃない。
辛かった。
私はシンタローの女バージョン。
この世界はなぜかシンタローだけが女体化している。
まあそんなこと知ってる人なんて一握りしかいないのだけれど。
私は言われる言葉を知っている。
なんで、言われるのか、わかっていた。
なのに、実際言われると……。
『辛い』『怖い』
…………『寂しい』
相手からしたら、『お姉ちゃんを殺したうちの1人』になんてなってるのだろうけれど。
私は違う。
ずっと前からずっとずっと。好きだった。
この世界に来る前から。君のこと……『カノ』のことが。
昔はなんで二次元の人に恋をしたんだろうって、嘆いた。
それに怒られた。二次元だけじゃなくて、三次元も見ろって。
でもそんなこと無理なんだ。
そして月日が経ち、この日になった。
最初はシンタローの女バージョンなんて嫌だなと思った。
だって私、原作重視派だから。
だから嫌だった……けど。
｢(カノがいるのならいいのかな)｣
でもそんな私と繋がる人なんて誰もいないだろう。
カノにはキドがいる。
私には友達としてだけど、アヤノがいる。
もうそれでいいじゃないか。それで終わらせてしまおう。
さようなら。私の初恋。
(そしてようこそ。
みんなのオネエチャンだから◇ルフィ→←絵本のお姫様は◇サンジ
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作者名：秋宮 鈴歌 | 作成日時：2017年3月24日 16時
