告白された心操 ページ7
─登校すると心操の机の中に手紙が入っていた。
［お話があるので昼休みに中庭に来て下さい］
手紙にはそれだけ書いてあった。
差出人も何も書いていない。
体育祭についても職員室へ呼び出されている。
昼休み白崎に食堂に誘われたが話がいつ終わるか分からなかったので断っておいた。
最近白崎と上手く話せて居なかったが、体育祭の呼び出しについて教えると笑顔が返ってきて心操も嬉しくなった。
不審に思いながらも、先に手紙の場所へ行くと、女子生徒が立っていた。
記憶には無いが同じ普通科だ。
｢ずっと気になってたの、好きなの！心操君の事！｣
体育祭の事で頭が一杯だったため、言われた言葉を遅れて理解する。
｢いや、今俺付き合うとか考えてなくて･･･｣
｢お願いっ！好きなのっ!!付き合うのが無理ならまずお試し!!デートしようっ!!!｣
想いを打ち明ける彼女を振ろうとするが粘る粘る。
今はヒーロー科編入の事で精一杯な状態なのに付き合うなど考えられなかった。
昼休みが終わり職員室での話を報告するが白崎の反応は薄かった。
あんなに喜んでいたのに何故？
それから白崎はよく一人でいる事が多くなった。
｢白崎さん最近元気ないよね｣
｢自分の事話さないよね･･･愛想いいけど何か壁はってる感じ｣
｢所詮、高嶺の花なんだよ。私達に悩み何て話す訳ないじゃん｣
クラスメイト達も白崎が気になっている様子だが白崎に近づく者は居なかった。
だから自分だけでもと白崎を探し出し聞いてみた、避けているのかと。
『それは心操君もでしょ？体育祭からずっと目を合わせてくれないじゃない』
図星だった、あの借り物競走の事がチラついてまともに目を合わせられていなかった。
そして白崎は笑った、とても冷ややかな顔で。
『実はね、私ずっと心操君の事･･･好きな人の代わりにしてたの』
心が切りつけられたような衝撃が襲った。
『もう話しかけて来ないで』
白崎が背を向けて去っていくが何も言えない、動けもしなかった。
今までの言葉全て自分に向けられた物ではなかったと思うと。
何を話せばいいのかもう分からなくて。
それからは一切口を聞かなくなった。
代わりに告白してきた女子が教室へ来ては心操に付き合おうと言い続け強制で予定を立てた。
｢今度の休み心操君誕生日だよね！その日デートしよう!?空いてるもんね！｣
何故誕生日や予定がないと知っているのか驚くと同時に少し恐怖を感じたが結局断り切れなかった。
もう考えるのに疲れた。
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アマドコロ(プロフ) - 46さん» コメありがとうございます！そう言ってくれると凄く嬉しいです！頑張りますっヽ(；▽；)ノ (2019年12月29日 8時) (
レス) id: b3afbd7d01 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！イラスト見ました！アマドコロさんが描くミニキャラ個人的に大好きです！色の塗りかたとかも、凄いです！イラストの方も、小説の方も、頑張ってください(*´ω｀*) (2019年12月29日 0時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマドコロ | 作成日時：2019年10月31日 19時
