再び ページ42
─『捕まえたよ』
死柄木に言われた通りAは心操を捕まえ、連絡を取ると黒霧と共にゲートを通ってBARに戻った。
数週間程しか離れていなかったのに何だか懐かしく感じた。
いつもの黒霧と死柄木が2人だけがいる光景･･･と思いきやBARには3人ほど知らない者達がくつろいでいた。
こちらを品定めする様な視線を向けてくるツギハギ顔の黒髪の男に、キョトンとした顔でこちらを見る金髪で2つのお団子頭の女子高生、その後ろには腕を組んだトカゲ姿の･･･何だかヒーロー殺し、ステインと似た格好の男がいた。
｢黒霧さんと知らない子がいるのです｣
｢誰だそいつ、それにその背負ってる餓鬼は？｣
女子高生とツギハギ男がそう口にすると奥の部屋から死柄木が出てきた。
｢ああ、帰って来たか｣
｢弔君、この子誰ですか？｣
｢お前らが来る前に一緒にいた奴だよ、今回は数じゃなく質を重視した奴らでやりたいからな｣
｢へぇ、じゃあ使える奴なのか｣
死柄木がサラッとAの事を説明すると女の子がAの前に来た。
｢私、トガヒミコ！あなた可愛いです！何て名前ですか？｣
ニコニコと嬉しそうなその子、トガが質問してきたがAは眉を寄せて無視すると死柄木の方を向く。
それにムクれるトガ。
『彼らは？』
｢こいつらが新しい仲間“敵連合”さ｣
予想はしていたが彼らがそうなのか。
Aは不躾な視線を向けてくるツギハギ男を睨む。
｢その癇に障るツギハギは荼毘だ。トカゲはスピナー｣
｢俺はステインの意志を継ぐ者！偽物という淘汰されるべき存在を狩るためにここへ来た！｣
｢はーい！私ステ様になりたいです！｣
死柄木の紹介に荼毘は鼻で笑い、スピナーは演説するかのように体を大仰に動かす。
変わらずニコニコと手を挙げるトガ。
『･･･Aよ』
これから協力関係になる者達だ、Aはツンとした態度で最低限はと名前だけ答えると死柄木の隣に行く。
｢でだ、明日計画を実行する。他にも何人かいるが･･･まずはその餓鬼だ。奥の部屋に入れて拘束しておけ黒霧｣
｢はい｣
黒霧は言われた通り、心操を担ぎそのまま奥の部屋へと向かう、去り際Aはチラリとだけ心操を見たがすぐ背を向ける。
｢A！｣
が、突然後ろからよく知る声が嬉しそうに抱きしめてきた。
『っ、恋歌･･･？』
｢うふふ、びっくりした？すぐ会えるって言ったでしょ？｣
嬉しいはずのそれは冷たくて恐怖を感じた。
そしてAにとって驚くべき人物がそこにいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アマドコロ(プロフ) - 46さん» コメありがとうございます！そう言ってくれると凄く嬉しいです！頑張りますっヽ(；▽；)ノ (2019年12月29日 8時) (
レス) id: b3afbd7d01 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！イラスト見ました！アマドコロさんが描くミニキャラ個人的に大好きです！色の塗りかたとかも、凄いです！イラストの方も、小説の方も、頑張ってください(*´ω｀*) (2019年12月29日 0時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アマドコロ | 作成日時：2019年10月31日 19時
