答え ページ38
─｢あのガキ、確か雄英の生徒だよな？｣
コインランドリーで心操と別れて花屋へ戻ろうとしていた時、聞き慣れた声にAは立ち止まり声の方を向く。
建物の影には･･･──
『死柄木･･･』
死柄木はパーカーのフードを被り此方を赤い瞳でじっと見つめている。
いつもの事だが機嫌は悪そうだ。
｢帰るぞ｣
そう言って死柄木はAの腕を取り、花屋とは反対の道を進もうとしたがAは抵抗する。
『待って死柄木･･･！』
｢何だよ、まだ一人になりたいとか言うのかよ･･･あのガキと居たくせに｣
そこで気付く、コインランドリーで感じた視線は死柄木の物だったのだと。
『･･･違う、あの時は混乱してちゃんと話せなかったから聞きたいの、逃げたりしないから手離して弔』
｢･･･チッ｣
Aは真っ直ぐに死柄木を見つめてそう告げると死柄木は舌打ちして人気のない方へと歩き出す。
手は離してはくれなかった。
取り壊し予定のビル付近で立ち止まると二人向かい合う。
｢お前、スマホどうした？連絡してんのに繋がらなかったぞ｣
『処分した』
｢は？｣
死柄木はポカンと口を開けて呆ける。
『だって恋歌のスマホだもの。死んだはずだったし･･･』
Aがそう答えればまた舌打ちされる。
でも今恋歌は病院に入院している。
『質問いい？』
｢ああ｣
『まず、弔は何故あの夫婦を殺したの？』
｢お前が雄英に行かなくていいからさ、必要なくなった｣
『何故？潜入した情報はいくらあったって損は無いはずじゃない、これから事を起こそうって時なのに』
そう言うと死柄木はガリガリと首を掻きむしり始めた。
｢ムカつくからだよ･･･｣
『何に？』
｢･･･お前を、Aをあんな顔にさせて平然と生きている奴らがさ、ムカつく面しやがって･･･｣
『それって･･･』
心配･･･してくれていた？
理解した途端人を、恋歌の両親を殺した死柄木に許せはしなくても湧いていた怒りが消えていく。
あんなにも死柄木を拒絶していた癖に何て最低な人間なのだろう。
首を降って気持ちを切り替え、質問に戻る。
『分かった。後一つ、弔は殺した夫婦の子供の恋歌の事何か知ってる？』
｢何か？｣
『･･･生きて病院にいたの』
そう言えば死柄木はガリガリ掻いていた手をピタリと止めた。
『誰かに伝言を頼まれていた、彼の力になりなさいって』
｢･･･へぇ｣
死柄木は考える素振りを見せて笑った。
｢俺は知らないが先生なら何か知ってるかもな｣
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アマドコロ(プロフ) - 46さん» コメありがとうございます！そう言ってくれると凄く嬉しいです！頑張りますっヽ(；▽；)ノ (2019年12月29日 8時) (
レス) id: b3afbd7d01 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！イラスト見ました！アマドコロさんが描くミニキャラ個人的に大好きです！色の塗りかたとかも、凄いです！イラストの方も、小説の方も、頑張ってください(*´ω｀*) (2019年12月29日 0時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマドコロ | 作成日時：2019年10月31日 19時
