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「人間は大体、良い人で在りたいと思ってるし、自分の存在意義をいつだって探してる。だから、彼らの協力を促すなら良いことをした気分にさせてちょっとオーバーなくらい感謝するのが一番効果的だ。＿＿ああ、丁度いい所に人間が。よし、手本を見せよう。よく見ていろよ？」
「なんてこった！ 言葉は通じるのに話が通じない。困ったな、これには私もお手上げだよ。誰か優秀な通訳を呼んでくれ！ この方の話を理解し、私にわかるように伝えてくれる優れた通訳を！」
「いやあ、お疲れお疲れ。……ん？ ああ、ワハハ！ そうなんだよ！ ドゥオデキムの皆々様は繊細な心をお持ちなのが多いから、毎度毎度、言葉選びに力が入る！ 私が団長じゃなかったら、同盟関係はきっと一年も待たずに終わっていただろうね。……うん！ はは、もちろん冗談さ。彼らは凄いよ。賢く、強靭で＿＿
「おっと失敬！ 君の気を害すつもりはなかった。本当さ、まあ快くさせる気もなかったが……っとと、うっかり口が滑った！ わはは！ 今のはなかったことにしてくれ」
「発足の経緯が経緯なだけに、彼らの結束は硬い。ウン、これを利用しない手はないなあ……」
「仲良くしようじゃあないか！ 人間とも、我々同士も。過ぎたことは水に流そう。過去のことをいつまでも引きずるのはモテない証拠だぜ、なあ、友よ。……そうだとも、我々は友だ、盟友だ！ 同じ星に住み、同じ国で暮らし、同じ言語を話し、同じ敵を持つ者。これを友と呼ばずなんと呼ぶ？」
「＿＿さて、今日もこの時間がやってきた。聞かせてもらおうか。今日の隊の死者数は？ ……今回出てきたのは三級だったな。なら、無事に帰ってきた数を数えた方が早いか？ ……そんな顔をするなよ、私が変なことを言ったみたいだろ。……ああわかったわかった、やっぱり普通に聞くよ。＿＿＿………。……ふうん、そうか。酷いな。まるで蹂躙だ！ いやになるな、毎度毎度……。……なあ、死者の名前はリストアップしてあるんだよな？ 見せて。…………あー、見事に…………。……いやあ、死者の処置、負傷者の治療、新人のメンタルケアまで………衛生機関のみんなの苦労がこの目に浮かぶようだ。………はあ、今回ので何人が兵站機関行きになるかね。困ったなあ、人手不足は深刻だ！ ＿＿猫の手ならぬ、人間の手も借りたいくらいだよ！ ワッハッハッハ………………」
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