椿さんは落ち込み中 ページ42
椿がいつにも増して面倒くさい。
原因は明確、小学校に通い始めたAだ
｢A〜……Aがいないよぉ〜｣
クッションを抱きかかえながらソファーをゴロゴロと転がる椿を見て、部屋にいた桜哉は溜息をついた。
べルキアはまだ帰ってこないのだろうか?
機嫌をとるために新商品のダッツを買いに行ったは良いが、少し遅い気がする。
｢面白くな〜い……ねぇ、桜哉。何か面白い話をしてよ〜｣
｢何話したって今のアンタにはつまらないでしょ｣
きっぱりと言い捨てると、椿は更にイジけてしまった。
｢あぁもう、ホントに面倒くさいな｣と心の中で毒を吐く。
入学式を終え、今日からAは立派な小学1年生。元気良く登校していった。
それに反して元気を無くしてしまった椿は、本当に面倒くさい。
｢ただいまｧ〜。つばきゅ〜んｯ!!ダッツ買ってきたよｫ、お餅のやつｯ!!☆｣
バンｯ、と扉を開けて入ってきたのはコンビニの袋を下げたべルキアだ。
桜哉は｢遅いｯ!!｣と声をあげる。
｢うるさいなｧｯ、コンビニ混んでたんだよｫｯ!!｣
｢まぁいい。ほら椿さん、ダッツですよ機嫌直してください｣
桜哉の言葉に一度ムクリと身体を起こした椿だったが
｢……Aも一緒じゃないと美味しくない｣
そうボソリと呟いた後、再びソファーに倒れ込んでしまった
……プｯチーーーンｯ
桜哉の堪忍袋の緒がキレる音がした
｢ｯ、アンタいい加減に―――｣
｢しろ｣と桜哉が声をあげかけた時、
不意に、部屋の扉が開いた。
『―――ただいまぁｯ♪』
｢｢………え?｣｣
その場にいた全員の動きが停止する。
扉を開けたのは、真新しいランドセルを背負ってニコニコ笑顔のAだった
『がっこうたのしかったよｯ』
｢……A?｣
ポカンとしていた椿がようやく声を上げると、Aは『どうしたの?』と首を傾げる
｢……学校、終わったの?｣
『? うん。
1ねんせいは、ごぜんじゅぎょうでかえるんだってｯ!!』
〈午前授業〉。
その言葉に、桜哉が｢あ!｣と声をあげた
｢そっか、小学一年生はまだ午前授業なのか……｣
桜哉の言葉に、｢じゃあ｣と椿の顔がパッと明るくなる。
｢じゃあ、Aがいないのは午前中だけで、午後からは一緒にいられるんだね!?｣
｢そう言う事に……｣
｢なーんだｯ!!｣
先程までの暗い雰囲気は何処へやら。椿は機嫌よくソファーから起き上がると｢お帰りA〜ｯ!!｣と彼女を抱き締めた
(『つばき、くるしい……』)
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暁 瑠卯@ツイ民(プロフ) - つばきゅんさん» ありがとうございます(´∀`)恐らく池のコイは養殖されていたんだと思います…… (2016年8月22日 12時) (
レス) id: d9a84170e9 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん - コメント失礼します！３５０匹っていったあとのベルのツッコミが面白いと思いました！！ (2016年8月22日 12時) (レス) id: 619b453f13 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - 華南さん» いえいえｯ!!コメントをくださった上にそんな風に思ってくださって、逆にありがたいですｯ!!(//∇//) (2015年3月12日 20時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - なんだよ……ただの激カワロリじゃないか……ちょっと椿さん夢主ちゃんについて小一時間語りまs((すいません (2015年3月12日 18時) (レス) id: cbe4b38526 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - レナレナさん» ありがとうございます!!ベルは子供とか好きなんだろうか……と考えたらなぜかツンデレにwwwこれからもよろしくお願いします(´▽｀*) (2015年3月2日 10時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 瑠卯 | 作成日時：2015年1月16日 20時
