オトギリといっしょ!! 後編 ページ32
昼食にお蕎麦を食べた後、Aと一緒にお昼寝をする事にした。
小学校が始まれば、こうしてAとお昼寝をする事も少なくなるだろう
『オトちゃんとおひるね……えへへ♪』
ベッドの中でオトギリに腕枕されるAは、とても嬉しそうだ
｢A、あんまり動くとくすぐったいです…困ります｣
『だってオトちゃん、いいにおいがするんだもんｯ』
Aはそう言うと、より一層ぎゅうｯと抱きついてきた。
オトギリはAの頭を撫でながら｢そうですか?｣と首を傾げる
『うんｯ
せっけんのにおいがするの……A、このにおいだいすきｯ♪』
そう言ってにっこり笑ったAは、『オトちゃんすきー』と言いながらすりすりと擦り寄った
｢Aもいい匂いがしますよ｣
オトギリの言葉に、Aは『え?』と声を上げる
｢……おひさまの匂いがします｣
―――暖かくて、優しい匂い。
本物の太陽がこんな匂いなら、日の光も悪くない
そう思ったオトギリは、微笑みながらAの頭をよしよしと撫でた
『おひさまかぁ〜……えへへ』
それを聞いたAはしばらくの間、恥ずかしそうにはにかんでいた
『……つばきは、Aががっこうにいくのいやなのかなぁ』
不意に、微睡み始めたAがそう呟いた。
その言葉に、オトギリは｢どうしてそう思うんですか?｣と尋ねる
『だって、がっこうのはなしをするとね。
つばき、とってもかなしそうなカオするの』
―――それはきっと、椿がAを大切に思っているからだ
他の人間との触れ合いの中で、自分たち吸血鬼の存在への価値観が変わることを恐れているんだろう
……何よりも大切な、Aだから。
しかし、それを言ったところでAに伝わるだろうか。
オトギリが迷っていると、Aが『あのね』と口を開いた
『A、がっこうでいっぱいおべんきょうしてね?
―――……おおきくなったら、みんなをたすけたいの』
ポツポツと語られたAの夢に、オトギリは目を見開く
『でも、どうしたらいいのか、わかんない。
だからね、Aいろんなことをしりたいの。
……おべんきょういっぱい、がんばるね』
眠そうな瞼をうっすらと開けながら、そう言って微笑んだ
｢……ありがとうございます、A｣
―――その言葉だけで、十分なのに。
椿が聞いたら、どう思うだろう?
いつの間にか眠りについたAを抱き締めて、オトギリはただただ｢ありがとうございます、大好きです｣と呟いた
番外編 2.14. みーくんのお誕生日!! 前編→←オトギリといっしょ!! 前編
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暁 瑠卯@ツイ民(プロフ) - つばきゅんさん» ありがとうございます(´∀`)恐らく池のコイは養殖されていたんだと思います…… (2016年8月22日 12時) (
レス) id: d9a84170e9 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん - コメント失礼します！３５０匹っていったあとのベルのツッコミが面白いと思いました！！ (2016年8月22日 12時) (レス) id: 619b453f13 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - 華南さん» いえいえｯ!!コメントをくださった上にそんな風に思ってくださって、逆にありがたいですｯ!!(//∇//) (2015年3月12日 20時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - なんだよ……ただの激カワロリじゃないか……ちょっと椿さん夢主ちゃんについて小一時間語りまs((すいません (2015年3月12日 18時) (レス) id: cbe4b38526 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - レナレナさん» ありがとうございます!!ベルは子供とか好きなんだろうか……と考えたらなぜかツンデレにwwwこれからもよろしくお願いします(´▽｀*) (2015年3月2日 10時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 瑠卯 | 作成日時：2015年1月16日 20時
