番外編 〜憂鬱組劇場 第一幕〜後編 ページ16
｢ちょっと、これってヒガンの趣味?
今どきナイトキャップつけて寝る吸血鬼なんて居ないよ。
まぁ、つけるけどさ……｣
つばきゅんが、ヒガンが寝ていたベッドに潜り込むと、ちょうど黒ずきんがやってきましたｧ〜
『オジサンｯ、おみまいにきたよ〜』
ヒガンとつばきゅんがすり替わってる事を知らない黒ずきんは、花を片手にベッドに向かいま〜す
｢やぁ、黒ずきん。よく来たね｣
『……あれ?オジサン、こえヘンだよ?』
｢……こ、これは風邪のせいなんだ｣
『ふぅん』
つばきゅんの言葉をまんまと信じた黒ずきんは、次から次へと質問していきまｧ〜す
『どうしてオジサンいつもよりちっちゃいの?』
｢ち、小さい?……それはね、風邪で弱ってるからそう見えるんだよ｣
『じゃあ、どうしてオジサンはくろいメガネをかけてるの?』
｢サングラスかな?これはね、Aが可愛いから、眩しくて見えないんだよ｣
『じゃあ、どうして和服を着てるの?』
｢え?うーん…和風吸血鬼のたしなみだから?｣
『たしなみ?ふぅん……
……じゃあ、どうしてオジサンのキバはいつもそんなにとがってるの?』
黒ずきんがそう聞くとｫ〜……
｢それはね
黒ずきんの事を食べるためだよｯ!!｣
『きゃーーｯ!!』
｢―――ほーらｯ!!こちょこちょ〜♪｣
『あははははｯ!!』
｢はい、カット!｣
パン、と手を叩く音と共に桜哉が叫んだ
｢えぇえ、今から良いところだったのに〜｣
｢つばきゅんが黒ずきんを食べるシーンだぞｫｯ!?｣
ぶーぶーと口を尖らせる二人を見ながら、桜哉は溜息をついた
｢いや、食べるって……くすぐってじゃれてるだけでしょ｣
『あはははｯ……はぁ〜おもしろかったぁ♪』
Aが椿の腕の中で楽しそうに笑った
―――椿の提案で寸劇をやる事になったのはいいが、結局グダグダだ
｢私、最初しか出られませんでした……困ります｣
｢オジサンなんて、セリフが一つもなかったよ｣
｢いいだろう。私は既に、配役すらもらえなかったぞ｣
オトギリとヒガンの言葉に、シャムロックが口を尖らせた
『えへへｯ……でもみんなであそぶの、やっぱりたのしいねｯ!!』
Aが頭巾を被りながらそう笑うのを見た憂鬱組は、｢まぁ、Aが楽しければいいか｣と納得したのだった
(｢ほら椿さん、続き始めますよ
さっさと猟師の俺に殺されてください。黒ずきん助けるんで｣)
(｢桜哉、君なんだか物凄く言葉がストレートだね。あと、楽しそうに言わないで｣)
今はまだ、信じていたいから→←番外編 〜憂鬱組劇場 第一幕〜前編
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暁 瑠卯@ツイ民(プロフ) - つばきゅんさん» ありがとうございます(´∀`)恐らく池のコイは養殖されていたんだと思います…… (2016年8月22日 12時) (
レス) id: d9a84170e9 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん - コメント失礼します！３５０匹っていったあとのベルのツッコミが面白いと思いました！！ (2016年8月22日 12時) (レス) id: 619b453f13 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - 華南さん» いえいえｯ!!コメントをくださった上にそんな風に思ってくださって、逆にありがたいですｯ!!(//∇//) (2015年3月12日 20時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - なんだよ……ただの激カワロリじゃないか……ちょっと椿さん夢主ちゃんについて小一時間語りまs((すいません (2015年3月12日 18時) (レス) id: cbe4b38526 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - レナレナさん» ありがとうございます!!ベルは子供とか好きなんだろうか……と考えたらなぜかツンデレにwwwこれからもよろしくお願いします(´▽｀*) (2015年3月2日 10時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 瑠卯 | 作成日時：2015年1月16日 20時
