第133話 ページ45
のぼせる前に上がる、とみんなに伝えていち早く風呂を出る
服を着てオフィスへ向かうとマンダレイと出久が話し合っている声が聞こえた
マ「普通に育ってれば、この子もヒーローに憧れてたんじゃないかな」
緑「普通…」
中に入っていい空気ではなさそうなので、外でこっそりと聞き耳を立てる
この子って言うのは洸汰くんのことか
というか普通に育ってればってどういう事だ…？
ピ「マンダレイのいとこ…洸汰の両親もヒーローだったけど…殉職しちゃったんだよ」
緑「え…」
！！
殉職って…
マ「2年前…敵から市民を守って…。ヒーローとしてはこれ以上ない立派な最後だし…」
…なるほど…つまり自分を置いていった両親を世間が褒めたたえ続けてひねくれたってことかな…？
自分の考察と同じことをマンダレイがその後口にする
マ「洸汰にとって、ヒーローは理解できない気持ち悪い人種なんだよ」
あの時、私もそう思っていたことがある
似てる、あの時の私に
彼の方が辛い道を歩んできてるけど…
………やっぱり…
緑「……失礼しました」
「…！やばっ」
緑「？Aちゃん、なんでここに…」
「なんでもないよ、うん、なんでもない」
緑「…今の、聞いてたの？」
「……うん」
緑「僕は、どうすればいいのかな」
出久が真剣に悩む
「大丈夫だよ出久。出久は何もしなくていい、私、あの子の気持ちわかるから…後で話してみる」
緑「Aちゃん、分かるの？どうして…」
「………」
出久にはまだ教えていない
私と勝己が血が繋がってないなんて
緑「…言いたくないなら大丈夫だよ。僕、着替えてくるね」
そう言って去ろうとする出久
「………待って！着替えてきたら、ちょっと話したい」
緑「…うん、いいよ。じゃあ外のベンチで話そう」
「わかった」
もう、隠すのはやめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんさん(プロフ) - みさっとさん» おお…ありがとうございます！！何が可愛かったのでしょうか…？？めっちゃ嬉しいです！！(*´ω`*) (2018年6月13日 23時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
みさっと - かわええ(切実そして何が)はぁ〜良いわぁー疲れが取れる！ (2018年6月12日 22時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - いやいや！！嬉しいですが、ないですよ！？(；´・ω・) (2018年6月5日 23時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
みさっと - えんさん、あなたにはもう文才がありまくっている。(語彙力)( ￣▽￣) (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - みさっとさん» それは私も思います…！！文才ほしいですよね…！！ (2018年5月30日 0時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えんさん | 作成日時：2018年5月25日 23時
