第86話：カルエゴ、悟る ページ7
ｶﾙｴｺﾞside
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ｶﾙｴｺﾞ『行くな』
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つい、咄嗟に手を掴んでしまった……………
食堂へ向かう最中、私はつい先程やってしまった愚行を1人後悔していた
「カルエゴ……ちょっと、速いって………待ってよ」
後ろからAが小走りで着いてくる
…………いや、そうだ、なぜ私が後悔せねばならんのだ
いつもいつも私がコイツに振り回されているのだ。たまには私が振り回したっていいだろう
ｶﾙｴｺﾞ「…」
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『で、その子が寝てたらしくって。何も聞いてないから耳に防御魔法かけずにマンドラゴラ引っこ抜こうとしてたんだ』
ｼﾁﾛｳ『わぁ…それは大変だね。大丈夫だったの？』
ーーーーーー
ｶﾙｴｺﾞ「ﾁｯ」
つい数時間前のことを思い出して、歯がギリッと音を立てる
…………なぜこうも腹が立つのか。自分自身でもよく分からん
「カルエゴ待てって………」
突然進めなくなり、体が前のめりになる
後ろを見ると、Aが私の袖をキュッと握っていた
「もう、速すぎだから。ほぼ走ってるレベルだったぞ…何をそんなに怒ってるのさ」
ｶﾙｴｺﾞ「…別に怒ってなどいない」
「いやいやどうみても怒ってるよそれは。さっきから私の声丸無視だし。……なにか私が悪いことしたのなら謝るから」
ごめんね、と眉根を下げながら謝るAは、珍しくか弱い女に見えた
はぁ……完全に幻覚だ、本気を出せば私やシチロウより強いはずだからな
ｶﾙｴｺﾞ「…何もしていない。ただ私の機嫌が悪いだけだ」
「え？…なんだ、そうだったのか。…ふふ」
ｶﾙｴｺﾞ「何がおかしい」
「いいや？カルエゴでも機嫌だけで行動が変わることがあるんだなと思っただけ」
いつもは全てのことが厳粛に、粛々と！って感じでしょ？
と笑いながら言うA
その姿を見て、気がついてしまった
ｶﾙｴｺﾞ「…仕事には私情は持ち込まん」
「ええ？今だって仕事中だろう？」
ｶﾙｴｺﾞ「…ﾌﾝ、今は昼休みだからな」
「はは、そうだったね。じゃあ行こう」
これが、ただの苛立ちではないことに
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あると。 - 更新頑張ってください〜！ (2022年10月31日 20時) (
レス) @page24 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
kokomii2004(プロフ) - すごく良かったです 更新楽しみに待ってます (2022年9月6日 21時) (レス) id: e00301f65a (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - ねこねこねこさん» 外したつもりが押せてなかったみたいです！ありがとうございます！ (2022年8月2日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこねこ - ｵﾘﾌﾗ付いちゃってまっせ！お気をつけて (2022年8月2日 19時) (レス) id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2022年8月2日 1時
