62.なんでも相談万事屋 ページ17
「やだなぁ、Aでいいってば高杉くん」
いやに真剣な顔だから、誤魔化すかのように高杉くんの肩を軽く小突く
でも、その表情は変わることは無かった
それどころか先程より険しくなっていて、なんか怖い
「どうしたの?」
怖いけど、怒っているわけではなさそう
彼はきっと話したいことがあるのだろう
それなら巫山戯るのはやめて真面目に話を聞くとしようか、私はそう思って問いかけた
高「その面、やめろ」
「え?」
高杉くんは私の顔を指さしている
私の顔になにかついているのかな?なんて思ったものの、どうやら違うようで
私の顔が気に入らないらしい
話したいこと、ってこれなのか
「それは、どうすればいいの?」
高「…二度と見せるな」
つまり「出ていけ」ということか
なるほど私が気に食わなかったんだな
と考えていれば、「気に食わねぇのはテメェじゃねェ、その表情だ」と明らかに見透かされたような言葉
表情ねぇ、とまた考えを巡らせる
高「無理して笑うな、それだけだ。じゃあ俺ァ寝る」
結局何しに来たんだと聞きたいスピードで帰った高杉くん
さっきまで黙って聞いていた銀時が、高杉くんが去ったと同時に私の方に向き直る
銀「癪だが、俺が言いてェこともアイツと同じだ。Aは無理して笑うし、しかめっ面多いしよ。なんかあるなら無理すんなって言いたかった」
正直自覚が全くない
ただ、無意識にそうなってしまっていたらしい
直さなければなぁと反省していると、「アイツも、もうお前のこと仲間だと思ってんだよ」と付け加えられる
仲間…
ーーー
近「俺たちは、もう仲間だな!!」
「仲間?」
土「いつ誰がそんなもんになったよ」
近「同じ釜の飯食ったらそれはもう誰がなんと言おうと仲間だ!!」
総「俺こんな奴と仲間とか嫌だ」
土「…」
総「あ、A姐ちゃんは…別」
「…!そっか」
ーーー
「仲間…か」
銀「あァ、困った時はこの俺になんでも話してくれよな」
「何それ!なんでも相談屋さんなの?」
銀「…ダサくね?」
「失礼な!うーん…何でも、何でも屋…あ!じゃあ、万事屋さんとか?って、呼び名なんかなんでもいいか」
銀「はっ、まぁその万事屋さんとやらにお任せあれ」
「はいはい、じゃあ困ったら相談しますよ」
適当にあしらうと、プンと怒る銀時が目に入る
その顔を見て、私は夜更けなことも忘れて大きな声で笑うのだった
空は、もう明るくなり始めていた
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えんさん(プロフ) - ミカさん» ミカさんまたまたコメントありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しい限りです!!^^ はい!!頑張りますね!! (2019年10月19日 2時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続編ありがとうございます!最初から読ませてもらっていますが、もう、めっちゃ好きですw更新無理せず頑張ってください!! (2019年10月17日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんさん | 作成日時:2019年10月15日 23時