【OL】すきです【短編集】

【年齢操作】約束通り ページ6

【始め幼稚園牧と先生春田後に高校生牧と先生春田】

？「そーいち先生！」


と俺を呼ぶ声がする。


「どうしたの？凌太くん。」


呼んだのは牧凌太くん。


俺が先生をしている幼稚園に通っている子。


凌「えーと、そーいち先生、僕と付き合って下さい！」


小さな手に握られた可愛らしい花を手渡し


そう告白する凌太くん。


俺は受け取り


「有難う、じゃあもう少し大人になったら


先生のこと迎えに来てくれる？」


と返す。


わかった！と頷く凌太くん。


きっとすぐ忘れると思っていた。


その告白をされたのが21の頃。


俺はもう33。


もう12年も経った。


絶対忘れてるって思ったのに。


牧「春田さん、約束通り迎えに来ました。」


本当に迎えにくるなんて思わなかった。


というか、かっこよくなりすぎて


初め誰かと思った。


「絶対、忘れてると思った。」


そう零した俺に、


牧「忘れる訳ないじゃないですか。」


と笑う。


ほんと、かっこよくなったな。


牧「改めて、なんですけど。


俺と付き合って下さい。」


彼が俺に手を差し出す。


ここまで俺のこと本気で思ってくれたんだ。


男だけど。


俺のことをちゃんと思ってくれる。


俺は彼の手を取り、


「お願いします」


と泣きながら笑った。

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