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『 瀆神鬼...手離して 』
“ 駄目だ 主は行ってはいけない ”
それしか言ってないじゃん
優が危険な状況になってるかもしれないのに
こんなところにいる暇ないんだけど
『 何で行っちゃいけないの?理由は?』
“ ..... ”
『 理由が無いなら,俺行くけど 』
“ ...理由はある 主が行くと,他の鬼が暴走するからだ... ”
鬼が暴走する?
『 どういうこと...?』
“ ...今は言えない ”
今は言えないって...
じゃあ,ずっとこのまま
ここで待ってろって言うのかよ
『 鬼が暴走するとなんかまずいことでもあんの?』
“ あぁ,最悪の場合,主の家族が死ぬ... ”
『 ッ?! ...分かったよ ここから動かないから手離して 』
俺がそう言うと,何の疑いもなく瀆神鬼は手を離した ...俺の事を信頼してるってわけか
『 いつここから出ていいの?』
“ グレンという奴が主を呼びにくる筈だ ”
『 あっそ... 』
というか少し気になるんだけど...
『 瀆神鬼,お前さ...ずっとその状態なの?』
“ どういうことだ?”
『 お前もシノアの奴と同じように鬼なんだろ?でも,シノアの鬼は外に出たら化け物みたいな感じで,お前みたいにはっきりと人型じゃなかった 』
さっき,自分は少し特殊だって言ってたけど,ずっとこのままだとかなり不便だ
“ それなら大丈夫だ 俺は大体のやつには見えない 俺がその相手に自分のことを認識させようと思わない限り,相手には見えないようになっている ”
『 じゃあ,俺はずっとお前が見えるってこと?』
“ そうなる 主が嫌なら,主の目にも見えないようにできるが... ”
...便利な体だな
別にいつも居ていいけど,戦闘中は見えないほうが良いかもしれない
『 じゃあ,俺が吸血鬼とかと戦ってる時は,姿を消してくれる?』
“ 分かった ”
『 それと.... 主ッて呼ぶのやめてくれる?呼ばれ慣れてないからさ... 普通にAでいいよ 』
“ .....分かった では,改めてよろしくA ”
『 うん 宜しく... 』
俺が返事をすると,瀆神鬼は消える
それと同時に,部屋の扉が開く
グ「 おいA,終わったか?」
『 はい 』
優「 じゃあ,皆んな成功だな!」
君「 お前,武器ないのか?」
『 必要な時に力を貸してくれるらしい 』
優「 なんかよく分からん... 」
グ「 まぁ,阿呆には理解できねぇだろうな 」
優「 阿呆じゃねぇ!」
こいつらが部屋に入って来てから,急に騒がしくなったな
というか...
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百夜(プロフ) - でくのぼうさん» コメントありがとうございます!すみません,気づくのが遅くなり返信も遅くなってしまいますした!これからも,ぜひ楽しみながら読んでくださいね〜! (2018年11月15日 8時) (レス) id: f34efa6a3e (このIDを非表示/違反報告)
でくのぼう(プロフ) - 終わセラの小説あんまり無いから嬉しいです!面白くて主人公好きです!! (2018年10月30日 18時) (レス) id: 241dcc1151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨寧 x他1人 | 作成日時:2018年10月13日 20時