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何も知らない俺を一人にするとかあり得ない
それに,さっきの部屋にあった銅像みたいなのもないし,儀式陣みたいなのもないし
どうすればいいわけ?
『 一回ここから出て,中佐に説明してもらうか... 』
そう思い
扉の方に向かい扉を開けようとするが
『 あれ?開かない... なんで?』
扉は,押しても引いてもビクともしない
さっき簡単に開いてたじゃん...
『 ...本当にどうすればいいんだよ 』
というか,俺にもちゃんと鬼貰えるんだよな?
じゃあ,呼べばいいとか?
『 おい鬼... もし俺の声が聞こえてるなら,俺の前に姿を現せ... 』
...って言ってみたはいいけど
こんなので来るわけないよな___
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“ やっと来たな 待ってたぞ... ”
『 は?』
急に声が聞こえたかと思えば,いつの間にか目の前に知らない奴がいた
そいつは少し見上げなければいけないほど,俺よりも身長が高く,とても綺麗な顔立ちをしていた
こういう奴を,美男子って言うんだろうな
“ やっと会えた 我が主... ”
『 え?...主?』
今こいつ,俺のことを主って言ったよな?
俺,こいつのこと知らないんだけど
『 主ッて,俺のこと...?俺,お前のこと知らないんだけど... 』
俺がそう言うと
分かりやすいぐらい表情が曇った
なんか,罪悪感がある... なんでだ?
“ そうか,まだ... ”
『 ? お前が俺専用の鬼なの?』
“ あぁ 紹介が遅くなったな... ”
そいつはそう言うと
俺に向かって手を差し出した
“ 俺の名前は
『 瀆神鬼... 』
“ あぁ,変な名前だろ? 宜しく頼む,主 ”
『 ...うん 宜しく 』
俺は瀆神鬼の言葉に頷き,差し出された手を握る 暖かくも冷たくもない,何も感じない手だった
なんか不思議な感じだ...
というか,
『 瀆神鬼は,武器とかないの?他の奴らは,剣とか鎌とかあったけど... 』
“ 俺は少し特殊なんだ 特定の武器などは無い 力が欲しかったら,いつでも俺の名前を言え どれほどでも力を与えてやる ”
『 まぁよく分からないけど,頼もしいな 』
そんな他愛もない会話をしていると_
__ドォン
『 ッ?!外からだ... 』
かなり大きな爆発音だった...
かなり近いから,優達がいる部屋だよな
優は巻き込まれてないよな...
『 行かないと... 』
そう呟き,再び扉の方へと向かうが...
“ 待て...主は行ってはいけない ”
『 ッ?!』
瀆神鬼に腕を掴まれた
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百夜(プロフ) - でくのぼうさん» コメントありがとうございます!すみません,気づくのが遅くなり返信も遅くなってしまいますした!これからも,ぜひ楽しみながら読んでくださいね〜! (2018年11月15日 8時) (レス) id: f34efa6a3e (このIDを非表示/違反報告)
でくのぼう(プロフ) - 終わセラの小説あんまり無いから嬉しいです!面白くて主人公好きです!! (2018年10月30日 18時) (レス) id: 241dcc1151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨寧 x他1人 | 作成日時:2018年10月13日 20時